「
京阪杯・G3」(27日、京都)
降り続く雨の中、2番人気の
ネロが淀の直線を独り旅だ。スタート直後、いったん
セカンドテーブルにハナを奪われる場面もあったが、すぐに奪い返した後はどの馬も寄せつけない。後続に4馬身差という圧倒的なスピードを誇示し、重賞初勝利を手にした。「
リラックスして走っていた。直線で仕掛けてから、もうひと伸びしてくれた」とバルザローナは好走をたたえた。
10年朝日
チャレンジC(
キャプテントゥーレ)以来、6年ぶりの重賞勝利に、森師は「ようやくこの馬でタイトルを獲れた。来年は大きなところを狙いたい」と目を輝かせる。今後は年内に放牧へ出され、年明けは
オーシャンS(3月4日・中山)から
高松宮記念(3月26日・中京)に向かう予定だ。毎度のように栗東坂路で一番時計をたたき出していた“調教番長”が、9度目の
アタックでようやく勲章をゲット。6歳の春、胸を張ってG1獲りに挑む。
提供:デイリースポーツ