明日金曜日(12/23)、中山競馬場で行われる
中山大障害(JGI・障4100m)に美浦から出走する注目馬について、関係者のコメント。
春の
中山GJに続いて、JGI制覇を狙う
オジュウチョウサン(牡5・美浦・
和田正一郎)について、
石神深一騎手。
「以前はすぐに止めようとする面がありましたが、肉体の成長にともない精神的にも成長してくれました。そのおかげでしっかりと走れるようになりましたし、それが成績に繋がっていったと思います。ここまで順調に調整できていますし、今週(12/20)の追い切りも良い感触でした。不安なくレースに臨めそうです。障害のGIは年2回しかないですし、春に続いて今回も勝ちたいですね」
前走で強豪を退け、重賞初制覇となった
ドリームセーリング(牡9・美浦・
田島俊明)について、田島調教師。
「暑い時期はあまり良くなくて、2走前(
小倉SJ・JGIII・8着)は飛びも怪しい感じでした。前走(
京都JS・JGIII・1着)は季節的にも状態が良くなっていましたし、自分のペースで走れたのは大きいですね。レース後、疲れ等が出ないか心配でしたが、馬がグッタリすることもなかったですし、ここまで在厩で調整して順調です。距離やバンケット、展開と心配な面はありますが、飛越は問題ないですし、ペースを乱されず、1頭で淡々と走らせたいですね。今回は五十嵐(雄)騎手に乗り替わりますが、この馬自身3回目の大障害ですし、人馬ともに経験がありますから問題ないと思います。道悪になると滑ってしまってペースが乱れるので、良馬場で競馬をさせたいですね」
昨年のこのレース5着の
ティリアンパープル(牝6・美浦・
金成貴史)について、山本康志騎手。
「成績があまり良くなかった頃は、前向きさに欠けている感じでした。今回は調教に乗っていても、気持ちがしっかりしてきた印象です。馬体もしっかりしてきましたし、心身の
バランスが取れてきました。元々能力が高いと思っていましたし、中山のJGIにも出走経験がありますので、あとは気持ちですね。この馬は走りの
バランスが良いので、他の馬が気にするのであれば、馬場が渋るのは歓迎です」
(取材・写真:佐々木祥恵)