「
デイリー杯クイーンC・G3」(11日、東京)
出世レースに素質馬が駒を進めてきた。3戦2勝の
アドマイヤミヤビは前走の
百日草特別でのちに
京都2歳Sを制した
カデナを撃破。重賞初挑戦だが、能力は見劣らない。
ヒシアマゾン、厩舎の先輩
ヴィルシーナなど多くの名牝を輩出した一戦を制し、牝馬クラシック戦線の主役候補に躍り出る。
豊かな才能に恵まれた大器がスタンバイ。
アドマイヤミヤビが、満を持して重賞に
アタックする。数多くのG1馬が勝利してきた名牝への登竜門。友道師は9日、「
桜花賞(4月9日・阪神)を見据えてマイル戦へ。阪神のマイルよりも、東京の方が直線が長いしね。エンジンのかかりは遅いけど、かかってからはいい脚を使うから」と期待は大きい。
前走は圧巻だった。中団追走から直線で鋭く抜け出して後続の追撃を封じた。2着の
カデナは、次戦の
京都2歳Sで重賞初制覇。3着の
アウトライアーズも
ひいらぎ賞をVと、レベルの高い一戦を突破した。中間は放牧を挟んで丹念に乗り込み、指揮官は「オンとオフの切り替えがハッキリしているのがいい。久々だけど、未勝利戦もそうだったから」と信頼は揺るがない。
追い切り翌日の9日朝も栗東坂路で調整。ゆったりとした脚取りで4F76秒7を刻み、「きょう乗らないと、金曜は輸送で乗れないからね。変わりなく来ているよ」と表情は明るい。当レース3戦2勝、昨年の
メジャーエンブレムに続き連覇が懸かるルメールも「ポテンシャルが高い。1週前の調教の動きも良かった。マイルは忙しいかもしれないけど、府中なら直線も長いし、大丈夫」とトーンは高い。
厩舎の先輩でG1・2勝馬の
ヴィルシーナなど、歴史とともに紡がれてきた名牝の系譜。自らの名をページに刻み込む。
提供:デイリースポーツ