JRAは27日、北海道新ひだか町のレックススタッドでけい養されていた
ホワイトマズル(牡)が老衰のため死んだことを発表した。27歳だった。
80年代の欧州最強馬と言われる
ダンシングブレーヴを父に持つ英国産の同馬は現役時代の93年にイ
タリアダービーをレコードで制し、
凱旋門賞で2着するなど活躍。同年の
ジャパンCにも来日し、2番人気に推されるも13着に敗れている。また、
武豊騎手とのコンビで挑んだ94年の
凱旋門賞は6着に敗れた。
引退後はすぐに日本で種牡馬入り。初年度産駒の
ビハインドザマスクが重賞3勝を挙げたほか、02年の
オークス馬
スマイルトゥモロー、04年春の天皇賞馬
イングランディーレ、07年
菊花賞馬
アサクサキングス、同年の
シンガポール航空国際Cを制した
シャドウゲイト、12年
ジャパンCダートを制した
ニホンピロアワーズなどの活躍馬を輩出した。
レックススタッド・前田暁常務取締役「年齢的なことを考慮し、昨年から種付けを中止していましたが、半月ほど前から脚元がおぼつかなくなり、26日に起立不全となりました。獣医師、スタッフが懸命の介護をいたしましたが、27歳で大往生を迎えました。多くの活躍馬を残してくれ、当スタッドでも
シルポートが後継種牡馬として産駒のデビューを待っております。近年では母の父としても存在感を示してくれており、遺された産駒の活躍を期待するとともに、冥福を祈りたいと思います」
提供:デイリースポーツ