「ドバイWC・UAE・G1」(25日、メイダン)
決戦の行われるダートコースで22日、兄弟2頭が豪華リハを敢行した。結果は先行した兄の
アウォーディーが先着。騎乗した
武豊は動きに合格点を与え、世界No.1ホースの米国馬
アロゲート撃破に意欲を見せた。またこの日、日本で馬券が発売される3レースの枠順が確定。
アウォーディーは7番枠(ドバイは馬番、ゲート番が同じ)に決定した。
レース本番をイメージしたのか。兄の
アウォーディーを弟の
ラニが追い掛ける形で追い切りはスタートした。2馬身あった差が徐々に詰まり、体を併せたのが残り3F。そこからが圧巻だ。前半の貯金も効いたのか、
武豊騎乗の兄が馬なりで6F77秒4-35秒4-11秒8をマークして、一気に2馬身先着を決めた。
アウォーディーの動きの良さをユタカが振り返る。「生ズルくて調教で目立つタイプじゃないけど、イメチェンというか活気があった。馬が走りたがっていた」。その言葉を受けるように、松永幹師も「いい動き。順調ですね」と力強くうなずいた。
ダート転向初戦の準オープンVから6連勝でJBCクラシックを勝ち、G1馬となった。ここ2走は2着に敗れたが、「あとから思うとおとなしくなり過ぎていたかなと思う」と主戦は明かす。「
フェブラリーSを
スキップしてここに全力投球なので状態もいいのでしょう」。手綱越しから伝わる感触に胸を張った。
メイダンの砂適性が問われる完全なアウェーでの闘い。それでも「上手に走っていたし、走りは全く問題ない。砂が合わないことはないと思う」と順応性を高く評価。「ここのダートは逃げ切りが多い。そのあたりは考えて乗りたい」と策を練る。
大本命の米国馬
アロゲートが大きく立ちはだかる。「世界No.1の馬。そういう馬が出るレース。ワクワクするよ。ハードルは高いけど、負かしたときはさらに喜びが大きいので楽しみ」。最強馬を打ち破って世界の頂点へ。サムライ・
武豊が大仕事を狙っている。
提供:デイリースポーツ