「
大阪杯・G1」(2日、阪神)
1日の午前4時過ぎ。前日から降り続く雨の中、
キタサンブラックが栗東坂路を元気いっぱいに駆け上がった。終始馬なりで4F70秒1。気配、馬体の張りは文句なく、臨戦態勢は整っている。
「今年初戦だが、牧場でも緩めていないし、帰厩後もしっかり乗り込んでいる。ここ2週、調教を抑え気味にしたぐらい」と、辻田厩務員は相棒を頼もしそうに見つめた。
別定G2だった昨年は首差の2着に敗れたが、58キロを背負って56キロの
アンビシャスに目標にされたもの。負けて強しの競馬だった。「瞬発力のある馬もいるが、この馬自身全く心配していない。崩れないし、力は出せる」。
年度代表馬の名に恥じない走りでG1昇格元年の王者となる。
提供:デイリースポーツ