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中谷騎手「裁定が下りるまでの不透明さに憤りも…」不服申立て棄却の結果に対して

  • 2017年09月21日(木) 21時40分
 9月18日の阪神11レースでペガサスボスに騎乗し(3着)、最後の直線コースで外側に斜行したため9日間(開催4日)の騎乗停止処分を受けた中谷雄太騎手。

 20日に不服申立てを行い、翌21日に裁定委員会が開かれたが、「走行妨害であることは明らかであることから、開催日4日の騎乗停止が相当である」とされ、処分が確定した。

 この結果に対して中谷騎手は、以下のようにコメントを寄せた。

「騎乗停止処分の不服申立てにつきまして、本日、裁定委員会を開いていただきました。覆った前例がないこともあり、今回も厳しいであろうことは十分分かった上での行動でしたが、案の定の結果となりました。

 裁定委員会の下した結果に不服はありません。5名の裁定委員の方々は、急なスケジュールにも関わらず遠方までご足労くださり、こちらの話もしっかりと聞いてくださいました。こちらの意見も聞いた上でジャッジしてもらったことは、ありがたいと思っています。

 今回のことはやってみないと分からないことが多かったですし、やったことに対して後悔もしていません。多くの厩舎関係者に後押ししていただきましたし、ファンの声もたくさん聞かせていただきました。応援してくださるファンの思いが本当にありがたかったし、励みになりました。ありがとうございます。

 しかしながら、裁定委員会での意見陳述の後から裁定が下りるまでの不透明さには、正直、憤りを感じました。裁定に不服があるわけではないですが、システム的な流れに強い違和感を感じましたし、形式的な作業にしか見えなかったことが非常に残念でした。

 今回申立てをしたのは、騎乗停止4日の処分を軽減することが最終的な目的ではなく、今後の競馬会や、関係者、ファンのために、よりよいレースが提供できるようにと思ってのことです。僕自身の今後はまだ決めていませんが、この結果に臆することなく、たとえ覆らないとしても、行動していくことが大事だと思っています。

 ただ、今の制裁点数や騎乗技術では、説得力が足りないと思いますし、自他共に認められるような立場にならないといけないと改めて痛感しました。今後はより一層の注意を払い、フェアで且つ今まで通り攻める姿勢を持った騎乗をしていきます。

 そのためには、騎乗技術の向上はもちろんのこと、精神力も兼ね備えなければならないと思いますので、JRAの騎手としてより一層精進して参りたいと思います。

 今回の行動を伏せるのではなく、行動したことを自分の中で誇りに思って、今後の騎手生活をどのようなものにしていくか、模索している最中です。そしてこれから、勇気を出して後に続く人が現れてくれることも切に願っています」

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