オグリキャップなどの名馬を育てた瀬戸口勉元調教師が9日、急性白血病のため死去した。81歳。通夜・葬儀は親族のみで営まれ、後日お別れ会が設けられる。
59年に騎手デビューし、63年
桜花賞(
ミスマサコ)でG1初勝利。73年には調教師免許を取得して騎手を引退。75年に開業し、07年2月末に定年となり引退した。
地方の笠松競馬から移籍した
オグリキャップを手掛け、88、90年
有馬記念を制覇。03年
ネオユニヴァース、06年
メイショウサムソンで、
皐月賞、ダービーの2冠を制している。また、05年に
ラインクラフトで
桜花賞、NHKマイルの変則2冠を達成。
中山大障害を99年
ゴッドスピード、06年
マルカラスカルで制すなど、平地、障害を合わせてG1は15勝を挙げた。JRA通算8155戦864勝(うち重賞51勝)。
ラインクラフトとコンビを組んだ
福永祐一騎手は「家族にみとられながら、苦しむことなく逝ったと聞いています。(福永の師)北橋修二先生の盟友ということで、自分も多くの騎乗馬に乗せてもらいました。恩返しができないまま亡くなられたので、何かしてあげられなかったのか、自責の念に堪えられません」とコメントを寄せた。
提供:デイリースポーツ