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ジャパンC・G1」(26日、東京)
ようやく完成期を迎えた。晩成型と言われながらも、生まれ持った素質の高さを武器に堅実な戦いを続けてきた
シュヴァルグラン。馬体に一層の磨きをかけ、府中決戦へと挑む。
「いい感じですよ。昨年は帰厩が遅れて中2週での挑戦でしたけど、今年は余裕を持ったローテで出せる。馬体も前走ぐらいで持っていけそうですね」と友道師は好気配に目を細めた。金曜朝は栗東坂路へ。体をほぐす程度の内容だが、それでも力強くウッドチップを踏み締める姿は目を引いた。順調な調整過程がうかがえる。
引いた枠は経済コースを通れる最内1枠1番。友道師は23日にボウマンとVTRを見ながら作戦会議をしたという。「今週は天気も良さそうだから、馬場の問題はない。せっかく内を引いたんですからね。
キタサンブラックと先行する外国馬を見るようにして3、4番手で競馬を運びたい」と、師はVへの青写真を描いた。
完成途上かつ、強行軍だった昨年でも3着。実力は既にG1級だ。「思えば、昨年は馬体が全体にぽちゃっとしていました。でも、それがシャープになって筋肉質になった。腰がしっかりしてきた」と指揮官は胸を張る。あとは持てる力を、余すことなく爆発させるだけだ。
提供:デイリースポーツ