無敗の
ディープインパクト産駒3頭が激突した先週の
弥生賞。
皐月賞、さらには
日本ダービーへ向けて要チェックのレースを、ラ
イバルの立場から注視していたのが
ホープフルSの覇者
タイムフライヤーを管理する松田調教師だ。
勝ち馬
ダノンプレミアムのレースぶりを「強かったね。本番の
皐月賞でも好位の内でジッとして、スムーズに抜け出す競馬をされたら、あの馬にはかなわない」と敬意を示す一方で、可能性も捨てずにこう分析した。
「あれだけの勝ちっぷりを見せたことで、
皐月賞ではよりあの馬に人気が集中することになる。ラ
イバルからのマークがキツくなることが予想される中で、落ち着いた競馬ができるかどうか。
弥生賞と違って、
皐月賞は1角の入りでゴチャつくことも多いですから、道中力んで走っていたことも課題になるでしょうね」
つまりは、まだまだ「
ダノンプレミアム断然」とまでは認めていない。「
ジャンダルム(3着)は一番うまく競馬をしていたのであれですけど、
ワグネリアン(2着)は脚を測ったようなレースぶり。本番で修正してくるようだと、この馬の巻き返しも怖い」
もちろん、これだけラ
イバルを分析しているのも、次週の
若葉S(17日=阪神芝内2000メートル)に出走する管理馬
タイムフライヤーに対する期待が大きいからこそだ。
「ルメールは
若葉Sと同じ日の中山(
フラワーC)に
札幌2歳Sを勝ったお手馬(
ロックディスタウン)がいた中で、早くからウチの馬を選んでくれた。おそらく
弥生賞を走る前から
オブセッション(7着)よりも
タイムフライヤーと見ていたのではないでしょうか。緩かったトモもしっかりしてきたし、来週はさらに力をつけた走りを見せられると思いますよ」
皐月賞がより盛り上がるためにも、
若葉Sの
タイムフライヤーには、GI馬らしいレースを見せてもらいたいものだ。
(栗東の坂路野郎・高岡功)
東京スポーツ