JRA現役最年長ジョッキーの木幡初広騎手(52)=美浦・杉浦=が、31日付で引退することが29日、JRAを通じて発表された。今後は美浦・杉浦厩舎で調教助手を務める。これにより、
柴田善臣騎手(51)=美浦・フリー=が最年長騎手となった。
福島県原町市(現・南相馬市)出身。JRA馬事公苑で養成された最後の世代として、84年に美浦・稲葉隆一厩舎からデビュー。97年
新潟記念(
パルブライト)、01年
デイリー杯クイーンC(
サクセスストレイン)など重賞8勝を含むJRA通算784勝。06年ダービー
グランプリ(盛岡)を
マンオブパーサーで制し、交流G1初制覇を果たした。長男・初也、次男・巧也、三男・育也はいずれもJRAの騎手となっている。
今週末の騎乗予定はなく、24日の中山10R・
春風S(
プレシャスエース=5着)が最後の騎乗となった。「34年間の騎手生活は、やり切ったという思いがします。今後は自分が勝てなかった(中央の)G1を、子どもたちに勝ってほしいと願っています」とコメントした。
長男・初也「1カ月ぐらい前に、家族全員で食事をした時に聞かされた。ボクたちをここまで引っ張ってきてくれてありがとう、と言いたい。これからは(父に)喜んでもらえるようなレースをして、少しでも恩返しをしたい」
次男・巧也「騎手を目指すきっかけだったので、寂しいですね」
提供:デイリースポーツ