27日、東京競馬場で行われた
日本ダービー(3歳・牡牝・GI・芝2400m)は、先団の後ろでレースを進めた
福永祐一騎手騎乗の5番人気
ワグネリアン(牡3、栗東・
友道康夫厩舎)が、直線で脚を伸ばして、逃げ粘る4番人気
エポカドーロ(牡3、栗東・
藤原英昭厩舎)を捕らえ、これに1/2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは2分23秒6(良)。
さらにクビ差の3着に16番人気
コズミックフォース(牡3、美浦・
国枝栄厩舎)が入った。なお、2番人気
ブラストワンピース(牡3、美浦・
大竹正博厩舎)は5着、1番人気
ダノンプレミアム(牡3、栗東・
中内田充正厩舎)は6着、3番人気
キタノコマンドール(牡3、栗東・
池江泰寿厩舎)は12着に終わった。
勝った
ワグネリアンは、
父ディープインパクト、
母ミスアンコール、
その父キングカメハメハという血統。早くからクラシック候補と期待を集めるも、弥生賞で初黒星を喫し、
皐月賞でも人気を裏切る7着に敗れたことで、今回は人気を落としていたが、見事巻き返し2015年生まれのサラブレッド6955頭の頂点に立った。
鞍上の
福永祐一騎手は19度目の挑戦で悲願のダービー制覇。父・洋一氏が獲れなかった
ビックタイトルをついに手にした。本馬を管理する
友道康夫調教師は、2016年の
マカヒキに続く2度目のダービー制覇となった。
また、生産牧場のノーザン
ファームは史上初のダービー4連覇を達成。オーナーの金子真人氏(名義は金子真人ホールディングス(株))は4度目のダービー制覇となり、
日本ダービー最多勝利馬主となった。
【
福永祐一騎手のコメント】
東京でGIを勝たせてもらったことはありますが、その時とは全く違う、初めての気持ち、フワフワした感じでした。貴重な経験をさせていただきました。
キングヘイローや
ワールドエース、
エピファネイアなど、色々な有力馬に乗せてもらいましたが、結果を出すことができませんでした。このままダービー勝てないんじゃないかと思う時もありましたが、たくさんの人や家族に支えてもらい、何より
ワグネリアンがスタッフの最高の調教に応えてすごく良いコンディションで、最後まで一生懸命走ってくれました。
(レースは)ジッとしているとポジションが悪くなってしまうので、出して行きました。引っ掛かるおそれはありましたが、上手く他馬の後ろに入れることができましたので、その時点で行けるんじゃないかという感触はありました。(直線は)先行馬がしぶとかったので夢中で追いました。福永家にとっても(ダービー制覇は)悲願でしたから、父にいい報告ができると思います。