社台ブルーグラス
ファームにて功労馬として繋養されていた
スカーレットブーケが12日、老衰のため死亡していたことがわかった。30歳だった。社台
ファームが明らかにした。
スカーレットブーケは
父ノーザンテースト、
母スカーレットインク、
その父Crimson Satanという血統、1988年生まれ。同世代には
トウカイテイオー・
ヤマニンゼファー・
イソノルーブル・
ナイスネイチャなどがいる。現役時代は栗東・伊藤雄二厩舎に所属。1991年の
クイーンCなど重賞を4勝し、
桜花賞4着、
エリザベス女王杯(当時は4歳[旧年齢表記]限定)3着とGIでも好走した。通算成績は21戦6勝。
引退後は日本競馬史に残る名繁殖牝馬となる。まず、1998年生まれの
ダイワルージュ(牝、
父サンデーサイレンス)が2000年の新潟3歳Sで産駒の重賞初勝利。続くGI・阪神3歳牝馬Sでも2着となった。2001年生まれの
ダイワメジャー(牡、
父サンデーサイレンス)は2004年の
皐月賞でGI初勝利、その後通算でGIを5勝する名マイラー・中距離馬に。そして2004年生まれの
ダイワスカーレット(牝、
父アグネスタキオン)は12戦8勝・2着4回でGIを4勝、2008年の
有馬記念を牝馬として37年振りに制する名牝となった。