「
きさらぎ賞・G3」(2月3日、京都)
08年
レインボーペガサス以来となる、11年ぶりの
きさらぎ賞Vを狙って
タガノディアマンテ、
マコトジュズマルの素質馬2頭を送り込む鮫島厩舎。ともにまだ1勝馬ながら、陣営はその潜在能力を高く評価する。キャリアを重ねながら、一戦ごとに成長を見せる2頭。春の大舞台を見据えながら、強敵相手に好勝負を挑む。
ここへきて充実一途の
タガノディアマンテが、初のタイトル獲りへ虎視たんたんだ。
東京へ遠征した2戦目の未勝利では、直線で最内のあいたスペースをうまく突き、メンバー2位となる上がり3F33秒6の末脚で初勝利。続く前走の
エリカ賞では、器用な立ち回りを見せて3着。勝った
エールヴォアは、アルテミスS3着の実力馬で、2着馬とは首差。4着以下を3馬身引き離した内容から、負けはしたものの、次につながる内容の濃い競馬だった。
「好位で運べて折り合いがつくし、レースがうまい。気の悪さがあったけど、そこがしっかりとしてきた。瞬発力は魅力だね」と、鮫島師は一戦ごとの成長を実感する。初めての重賞挑戦となるが、「能力的にも通用すると思っている。切れ味に磨きがかかれば」と自信を口にする。レースセンスの高さを武器に、上位進出を目指す構えだ。
一方の
マコトジュズマルは、前々走こそ直線で失速し10着に敗れたが、「休み明けで、仕上がりも不十分だった」と敗因は明確。それ以外は3、2、2、1着と本来は堅実な走り。前走の未勝利戦では、器用な立ち回りも見せていた。現時点では、ゆりかもめ賞(3日・東京)に向かうことも視野に入るが、指揮官は「(休み明けを)一回使って良くなっています。長くいい脚を使うタイプ。前走の時計も悪くないので、期待しています」と一発ムードが漂う。
提供:デイリースポーツ