AJCCでの復活勝利に続き、
阪神大賞典は圧勝だった
シャケトラ(栗東・角居勝彦厩舎)。前走後もリフレッシュ放牧へ出されており、4月3日にノーザンFしがらきから栗東へ帰厩。今朝10日は次走予定の
天皇賞・春(4月28日・京都芝3200m)へ向けた2週前追い切りを行っている。
朝一番のCWコースで3頭併せ。最後方から進めたが、6F標識地点で前2頭は2秒近く離れていた。追いつくか心配な距離だったが、前がゆっくりしたラップを踏んでいたこともあり、4コーナーではなんとか追いつくかなという距離感だった。
ただ、この日の栗東は大雨。CWは水も浮くような箇所があるくらい悪い状態だったので、朝一番と言えども、急かす走りをすると最後は苦しくなる。しかし、さすがは
シャケトラ。4コーナーから最後の直線に向く時のスピード感はさすがで、あっさりと
サートゥルナーリアに追いついてくる。
しかしながら、相手が相手。そこから簡単に追い抜くことはできず、手応え的には劣勢かなという感じでゴールに入った。時計は6F86.2〜5F69.9〜4F53.9〜3F38.9〜1F12.1秒。この数字で手応え劣勢と書くと、悪い内容に思えるが、決してそんなことはなく、相手と馬場状態が悪かっただけ。あとはこの追い切りからレースに向かって、どんな変化を見せていくかといったところだろう。
(取材・文:井内利彰)