JRAで行われている全競走の中で最長距離レース。4250mという距離の中で高さ1.6メートル、幅2.05メートルの「大竹柵」と、高さ1.6メートル、幅2.4メートルの「大いけ垣」含む9つの障害を計12回越え、さらにはバンケットを5回。飛越のセンスに加えて、類い稀なスタミナと精神力を問われるレースだ。
東日本大震災の影響で7月に行われた2011年含め、過去10年で1番人気馬は4勝。年齢別では5歳馬が5勝と半数を占めるが、8歳馬も2勝。9歳馬
スプリングゲントが勝利したこともあり、年齢にはナーバスにならなくてよさそうだ。
◎
オジュウチョウサンが
JRA史上初の同一重賞4連覇に挑む。障害競走に限れば2016年の本レースから重賞10連勝中で、通算成績は21戦13勝。障害馬として完成してからはほぼ完璧なレースを続けている。その間、平地競走で2勝。
有馬記念でも勝ち馬からコンマ8秒差9着と健闘した。前走の
阪神スプリングジャンプは約1年ぶりの障害競走となり、最終障害ではヒヤリとさせられたものの、最後は平地重賞入着馬を力でねじ伏せた。競馬ゆえにアク
シデントはつきものだが、ニュースター不在のここは本命以外の印は打てない。
相手には転厩初戦の
ペガサスジャンプSを快勝した7歳馬○
マイネルプロンプトを指名したい。中山コースを得意としており、ここまで7戦して3勝2着1回3着1回。障害馬としてのキャリアを積みながら成長している。昨年暮れの
中山大障害は3着だったが、初の大障害コースだったことを考えれば合格点が与えられる内容だった。
9歳になったとはいえ▲
ニホンピロバロンは障害競走で11戦して7勝2着3回3着1回と堅実だ。途中、1年半にも及ぶ休養をはさんでのものだけに、この堅実性は驚異ともいえる。慢性的な脚部不安を抱えているために使い込めない弱みもあるが、それが逆に若さを保っているのかもしれない
実績では
オジュウチョウサンに次ぐ存在ともいえる△
タイセイドリームは、どちらかといえば東京コース向き。それでも大障害コースで4着→2着と経験をつみながら適性を示しており、逆転を狙う1頭だ。