かつて兵庫県の鳴尾村(現在の西宮市)にあった鳴尾競馬場(のちに阪神競馬場と改称)に由来し、長い歴史と伝統を誇るレースだが、開催時期や条件、距離などは数多く変更されている。現在のように阪神競馬場の内回りコースの2000m戦で、春競馬の掉尾を飾るというか、夏競馬への入り口的な位置付けとなったのは2012年からだ。
現在の条件となった過去7回の歴史で1〜3番人気馬は5勝2着4回3着2回と堅調だ。ただし、1番人気に限れば1勝2着3回。ここ2年間は連続で2着と敗れている。
上位入線馬のローテーションはまちまち。出走例が多いところでは、16頭が該当する
都大路S組で昨年の優勝馬
ストロングタイタンほか15年2着の
マジェスティハーツなど1勝2着1回3着1回。また
新潟大賞典からも18頭が参戦し、2着2回3着3回。
15年の優勝馬
ラブリーデイや16年
サトノノブレスは思うような結果を残せなかった
天皇賞・春からの巻き返しで、14年
エアソミュールは
中山記念10着のあと1番人気に応えている。
◎
ステイフーリッシュは昨年の
京都新聞杯優勝馬で、前走の
大阪杯は12番人気13着。GI級レースだったことに加えて、ゲートの不利などもあって見せ場を作れなかったが、昨年12月の
チャレンジC3着のあとは、
中山金杯2着、
京都記念2着とGII、GIIIならば堅実な成績を残してきた。牡馬としては馬格のない馬だけに別定56キロも有利だろう。ちなみに56キロ以下では[2-2-2-2]で、57キロ以上では3回すべて2桁着順だ。
昨年の
NHKマイルC2着◯
ギベオンは
中日新聞杯に勝ち、
毎日杯2着と中距離も実績がある。前走のダービー卿CTはトップハンデを背負ってコンマ3秒差5着。前々走の
金鯱賞では6着とはいえ上位5頭中4頭がGI勝ち馬というハイレベルな1戦だった。今回のメンバーなら上位ともいえる。
少頭数の割には先行馬が揃ったが▲
タニノフランケルが主張すれば、他は抑えるはず。
金鯱賞は相手が強かったが、軽ハンデだったとはいえ
小倉大賞典2着、
中山金杯3着は胸を張れる。
ほかでは
新潟大賞典組が3頭いる。54キロのハンデで勝った
メールドグラース、57キロで5着
ブラックスピネルにもチャンスはあるはず。