デイリースポーツOBで、競馬評論家として長く活躍してきた原良馬氏(はら・りょうま、本名・荻原昂=おぎはら・たかし)が24日午前7時46分、病気のため死去した。群馬県出身。85歳だった。
週刊誌記者から1970年にデイリースポーツへ入社。競馬記者として活躍し、当時はまだ行われていなかった厩舎取材を率先して行い、サークル内外に多くの人脈を作った。
物腰柔らかい親しみのある口調からテレビ、ラジオへの出演依頼も多かった。「ウイニング競馬」(テレビ東京、BS
ジャパン)、「
中央競馬実況中継」(ラジオNIKKEI第一)では、長い間レギュラー解説を担当した。
晩年にはG1が行われる日曜に、全国のWINSを巡るトークイ
ベント「良馬がゆく」をライフワークのようにして、時には病と闘いながら全国各地の競馬ファンとの交流を楽しみ、競馬の発展に一役買っていた。
2018年度
JRA賞馬事文化賞の功労賞を受賞。今年1月28日の表彰式に参列したのが、公の場に姿を見せた最後となった。元俳優で俳優座の6期生(同期には作家の
ジェームス三木、大山のぶ代、市原悦子)。NHK連続ドラマ「バス通り裏」(58年4月〜63年3月)に出演した経験も持つ。
通夜は29日午後6時、葬儀・告別式は30日午前10時から、いずれも浦安市斎場(千葉県浦安市千鳥15の3 TEL047・316・3611)で行われる。喪主は弟の荻原廸彦(みちひこ)氏。
提供:デイリースポーツ