有力馬が多く参戦し豪華メンバーになりやすい一方で、過去10年で5番人気以下の馬が4勝、10番人気以下の馬が6頭馬券に絡んでいるように、堅い決着にはならないことが多いレースでもある。
トライアルであるということ、そして牡馬と比べると牝馬は浮き沈みが激しいことから、春の戦績をそのまま鵜呑みに出来ない面もあるのだろう。
1.軽量馬が狙い目
昨年13番人気ながら3着になった
ラテュロスは418kgだった。また、一昨年に8番人気で1着した
ラビットランは444kgだったのに対し、1番人気で6着に敗れた
ファンディーナは526kg、2番人気で7着だった
モズカッチャンは482kgだった。更に、3年前は436kgの
シンハライトと414kgの
クロコスミアのワンツーだったが、504kgで2番人気だった
ジュエラーは11着。
2.前走
オークス組以外の好走条件
過去10年で8勝を挙げている前走
オークス組が基本的には強いレースだが、馬券になった過半数は別路線組なのでこれの好走傾向も見ておきたい。前走が
オークスではなかった馬で馬券に絡んだ16頭中、13頭は中4週以上、11頭は上がり3Fタイムが3位以内だった。別路線組はある程度ゆとりのあるローテーションの馬、鋭い末脚を使える馬が狙い目だ。
3.差し優勢も妙味は逃げ
過去10年で上がり3F1位だった馬は複勝率80%、2・3位だった馬いずれも複勝率約60%と、差し優勢のレースだと分かる。ただし妙味があるのは差しではなく逃げ。過去5年で逃げ馬の着順は3・4・2・2・4着。平均して7.4番人気なのにも関わらずこの好成績だ。また、昨年は逃げてこそいないが4角先頭だった
カンタービレが5番人気で勝利している。
展開が読みにくいメンバーだが、ここは
アルティマリガーレに注目。これまでの内容からして距離は問題ないだろう。また、前々走の1400mで楽に先行出来ていたことから、この条件で先手を取っていくのは相当楽なはず。前走
オークス組は後ろでじっくり脚を溜めていくタイプが多いので、前々で立ち回るこの馬にとってお誂え向きの展開になる可能性が高いと見る。