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半兄はフィエールマン!ルーツドールがC.ルメール騎手でデビュー/関西馬メイクデビュー情報

  • 2019年11月11日(月) 20時00分
 昨年の5回京都5日目のダート1200mでデビューしたモンペルデュ(栗東・松永幹夫厩舎)は2着に5馬身差をつける圧勝。先日のJBCレディスクラシックでは落馬、競走中止のアクシデントがあったものの、1200m以下の距離では5戦全勝と素晴らしい成績を残している。

 今年も粒揃いのメンバーになりそうな、11月16日の京都ダート1200mだが、なかでも注目はタガノオボロ(栗東・安田隆行厩舎)。10月30日の坂路では4F51.6秒をマークしており、スピードある動きを見せている。

【11月16日(土) 東京芝1600m(牝)】

ルーツドール(牝、父ジャスタウェイ母リュヌドール、栗東・藤岡健一厩舎)

 半兄は昨年の菊花賞、今年の天皇賞(春)を勝ち、今秋は凱旋門賞に挑戦(12着)したフィエールマン(父ディープインパクト)がいる血統。ハーツクライ産駒の半姉ルヴォワールも新馬、ミモザ賞と連勝している。

 9月15日にノーザンFしがらきから入厩し、2週前までは坂路で時計を出してきた。1週前追い切りとなる11月6日はCWでノルカソルカとの併せ馬。先行していたこともあって、最後まで楽な手応えで先着したが、坂路でもトラック馬場でも動けた点は強調できる。乗り込み量も十分なだけに、初戦から楽しみ。鞍上は兄をG1勝利に導いたC.ルメール騎手が予定されている。

【11月16日(土) 京都芝1600m】

エンカンタドーラ(牝、父ロードカナロア母アルコセニョーラ、栗東・野中賢二厩舎)

 きょうだいに目立った活躍馬はいないものの、母は現役時代に福島記念新潟記念を勝った重賞ウイナー。しかし、今回の父はロードカナロア。先日の天皇賞(秋)を勝ったアーモンドアイを筆頭に、活躍馬を多く輩出する血統だけに魅力はある。

 そんな片鱗を見せたと感じるのが、11月7日のCW。レースで騎乗予定の浜中俊騎手が跨って、新馬を追いかけたが、ゴール前は楽な手応えで先着。野中賢二調教師は「まだ心臓に体が追いついてきていない感じ」と辛口の評価だが「いいものは持っている」と素質の高さも評価している。

【11月17日(日) 京都芝2000m】

ハーツクリスタル(牡、父ハーツクライ母ペンカナプリンセス、栗東・高野友和厩舎)

 半兄に芝で5勝を挙げたダノンジェラート(父ディープインパクト)や大阪城Sなど芝で5勝を挙げたトリコロールブルー(父ステイゴールド)がいる血統。

 本馬は8月21日にゲート試験を合格した後、一旦放牧へ出されての再入厩。ここまで坂路を中心に乗り込まれていたが、1週前追い切りは芝馬場で併せ馬。ゴール前では2歳未勝利に遅れてしまったが、6Fから時計を出したこともあり、さほど気にするところではないだろう。むしろこのひと追いで動きは良くなってくるはず。鞍上はR.ムーア騎手が予定されている。

【11月17日(日) 京都芝1200m】

ユキマツリ(牡、父Exceed And Excel母Sapporo、栗東・西園正都厩舎)

 日本で活躍するExceed And Excel産駒には、2011年福島2歳Sを勝ったエクセルシオールなどがいる。ちなみに馬主のゴドルフィンは新潟2歳Sを勝ったウーマンズハート(父ハーツクライ)など、現2歳世代は活躍馬がすでに多数いる。

 本馬は10月23日のゲートがかなり速かった。2F目に12秒台、3F目に11秒台とダッシュ力は抜群。11月7日のCWでは単走の追い切りだったが、6F84.1秒、1F11.8秒をマーク。トラック馬場での追い切りでは脚力ある動きを見せている。この距離ならスピードで圧倒するシーンがあっても不思議ではない。

(取材・文:井内利彰)

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