昨年の5回京都5日目のダート1200mでデビューした
モンペルデュ(栗東・
松永幹夫厩舎)は2着に5馬身差をつける圧勝。先日の
JBCレディスクラシックでは落馬、競走中止のアク
シデントがあったものの、1200m以下の距離では5戦全勝と素晴らしい成績を残している。
今年も粒揃いのメンバーになりそうな、11月16日の京都ダート1200mだが、なかでも注目は
タガノオボロ(栗東・安田隆行厩舎)。10月30日の坂路では4F51.6秒をマークしており、スピードある動きを見せている。
【11月16日(土) 東京芝1600m(牝)】
◆
ルーツドール(牝、父
ジャスタウェイ、
母リュヌドール、栗東・
藤岡健一厩舎)
半兄は昨年の
菊花賞、今年の
天皇賞(春)を勝ち、今秋は
凱旋門賞に挑戦(12着)した
フィエールマン(
父ディープインパクト)がいる血統。
ハーツクライ産駒の半姉
ルヴォワールも新馬、
ミモザ賞と連勝している。
9月15日にノーザンFしがらきから入厩し、2週前までは坂路で時計を出してきた。1週前追い切りとなる11月6日はCWで
ノルカソルカとの併せ馬。先行していたこともあって、最後まで楽な手応えで先着したが、坂路でもトラック馬場でも動けた点は強調できる。乗り込み量も十分なだけに、初戦から楽しみ。鞍上は兄をG1勝利に導いた
C.ルメール騎手が予定されている。
【11月16日(土) 京都芝1600m】
◆
エンカンタドーラ(牝、父
ロードカナロア、
母アルコセニョーラ、栗東・
野中賢二厩舎)
きょうだいに目立った活躍馬はいないものの、母は現役時代に
福島記念、
新潟記念を勝った重賞ウイナー。しかし、今回の父は
ロードカナロア。先日の
天皇賞(秋)を勝った
アーモンドアイを筆頭に、活躍馬を多く輩出する血統だけに魅力はある。
そんな片鱗を見せたと感じるのが、11月7日のCW。レースで騎乗予定の
浜中俊騎手が跨って、新馬を追いかけたが、ゴール前は楽な手応えで先着。
野中賢二調教師は「まだ心臓に体が追いついてきていない感じ」と辛口の評価だが「いいものは持っている」と素質の高さも評価している。
【11月17日(日) 京都芝2000m】
◆
ハーツクリスタル(牡、
父ハーツクライ、
母ペンカナプリンセス、栗東・
高野友和厩舎)
半兄に芝で5勝を挙げた
ダノンジェラート(
父ディープインパクト)や
大阪城Sなど芝で5勝を挙げた
トリコロールブルー(
父ステイゴールド)がいる血統。
本馬は8月21日にゲート試験を合格した後、一旦放牧へ出されての再入厩。ここまで坂路を中心に乗り込まれていたが、1週前追い切りは芝馬場で併せ馬。ゴール前では2歳未勝利に遅れてしまったが、6Fから時計を出したこともあり、さほど気にするところではないだろう。むしろこのひと追いで動きは良くなってくるはず。鞍上はR.ムーア騎手が予定されている。
【11月17日(日) 京都芝1200m】
◆
ユキマツリ(牡、
父Exceed And Excel、
母Sapporo、栗東・
西園正都厩舎)
日本で活躍する
Exceed And Excel産駒には、2011年
福島2歳Sを勝った
エクセルシオールなどがいる。ちなみに馬主のゴドルフィンは
新潟2歳Sを勝った
ウーマンズハート(
父ハーツクライ)など、現2歳世代は活躍馬がすでに多数いる。
本馬は10月23日のゲートがかなり速かった。2F目に12秒台、3F目に11秒台とダッシュ力は抜群。11月7日のCWでは単走の追い切りだったが、6F84.1秒、1F11.8秒をマーク。トラック馬場での追い切りでは脚力ある動きを見せている。この距離ならスピードで圧倒するシーンがあっても不思議ではない。
(取材・文:井内利彰)