無敗の三冠馬2頭が、GI競走8勝馬に挑む1戦。過去10年間で、
天皇賞・秋から挑んだ馬は5勝2着4回。
秋華賞組は2勝2着1回。
菊花賞組は1勝。勝ち馬に限れば、残りの2勝は
京都大賞典から天皇賞を
スキップして挑んだ馬たちで、2着まで枠を広げてもこの4レース以外からは
凱旋門賞2着2回。
エリザベス女王杯2着1回。ここに当てはまらないのは
神戸新聞杯に勝ちながら、
菊花賞へは出走しなかったダービー馬の
レイデオロのみ。東京競馬場の2400mコースで行われる定量戦だけに格がモノを言うレースだ。
先輩三冠馬の◎
アーモンドアイに有終の美を飾ってもらいたい。レースで全力を出し切るタイプで、これまでは大事にレース間隔を空けて使われてきた馬だが、
年度代表馬のタイトルと、史上最強馬の名をかけて中3週で使ってきた。デビュー戦を除けば、敗れたのは致命的な不利が重なった昨年の
安田記念と、熱発で香港遠征を取りやめて出走した
有馬記念、そして
ヴィクトリアマイルから中2週で挑んだ今春の
安田記念のみ。5歳を迎え、良い意味で力を抜くことを覚えたのか昨年、一昨年のような強烈なパフォーマンスはやや影を潜めたが、それでも
ヴィクトリアマイルと
天皇賞・秋では圧倒的なスピード能力の違いを見せている。
逆転候補は○
デアリングタクトだ。過去10年間で
秋華賞から挑んだ馬は5頭。
ジェンティルドンナと
アーモンドアイが勝ち、
カレンブーケドールが2着。負けたのは勝ち馬からコンマ3秒差8着
ミッキークイーンと、
秋華賞10着の
ビッシュのみ。53キロは、数字の印象以上に大きなアドバンテージなのかもしれない。
無敗の三冠馬▲
コントレイルの実績にケチをつけるつもりは毛頭ないが、印の上で順番を付けなければならない以上、どうしようもない。過去10年間で
菊花賞から挑み、
ジャパンCを勝ったのは繰り上がり優勝の
ローズキングダムのみ。
菊花賞馬の挑戦は近10年間で一度もないが、歴史を振り返っても中1週時代の
シンボリルドルフ含め、
エアシャカール、
ザッツザプレンティ、
デルタブルース、
オウケンブルースリくらいで勝ち馬はいない。
菊花賞からのローテで勝ったのは前述
ローズキングダムのほかは、
ジャングルポケットのみ。
コントレイルならば、新しい歴史を作れる可能性は十分にあるはずだ。
最後に東京コースが合いそうな△
グローリーヴェイズと、昨年の2着馬△
カレンブーケドールの名前をあげておくが、歴史に名を残すような三強対決を見たい。