「フィリーズR・G2」(14日、阪神)
8番人気の
シゲルピンクルビーがゴール前で力強く差し切って重賞初V。デビュー3戦目で初タイトルをつかんだ素質馬が、堂々とG1の大舞台へ突き進む。熊本産馬初のJRAサラ系重賞Vを目指した2番人気の
ヨカヨカは首差の2着に惜敗。3着の11番人気
ミニーアイルまでが
桜花賞(4月11日・阪神)の優先出走権を獲得した。1番人気の
オパールムーンは9着に敗れた。
桜花賞の切符を見事な勝利でもぎ取った。
シゲルピンクルビーが
阪神JF17着の大敗から猛反撃。重賞初制覇を決めた。
レース巧者ぶりが光った。好位から運び、直線もしぶとく伸び続けると、ゴール寸前で先に抜け出した
ヨカヨカをきっちり差し切った。「まだ2戦しかしていないので、強かった新馬戦のイメージで。少し滑っていたけど、良馬場に回復した分頑張れた。調子が良かったので、もうひと踏ん張りにつながったと思う」。和田竜はホッとした表情でレースを振り返った。
16分の9の抽選を突破し出走にこぎつけた運を、そのまま勝利に結びつけた。渡辺師は「競馬が上手ですね。うまく立ち回ってくれた」と人馬をたたえる。
半姉は19年
桜花賞で2着に敗れた
シゲルピンクダイヤ。姉も管理するトレーナーは「お姉ちゃんと比べて操縦性がいい。ただ、喉が鳴るので1F延びるのがどうか。それでも、馬体は緩いし、まだ良くなる感じはする」と次戦の
桜花賞を描く。
きょうだい2頭の主戦を務める鞍上も、「お姉ちゃんは重賞も勝たせられなくて、悔しい思いばかりしてきたので。これに続いて、いい競馬ができれば」と力を込めた。その馬名のように-。桜色の似合う4月には、さらに輝きを増していく。
提供:デイリースポーツ