先週の除外頭数。新潟では3日目の芝1200mで10頭、4日目の芝1600m(牝)で3頭の除外が出ているが、10頭のうち2頭、3頭のうち2頭がそれぞれ、3日目の芝1600mへと回っている。新潟で芝1200mの新馬戦が行われるのは次開催の2週目だから、そこまで待てないと判断した陣営は当初の予定の距離よりも2F長くなっても、といったところだろう。
今週も新潟では芝1600mが2鞍組まれているので、除外が出たとしても頭数は多くないはず。ただ、5日目のダート1800mに関しては頭数が多くなりそう。ここで除外になっても権利を確保しておき、2週後にある新潟ダート1800mや小倉ダート1700mを視野に入れて、という陣営もいるはずだ。
【8月7日(土) 新潟芝1600m】
◆
アルファカリーナ(牝、父
ドゥラメンテ、
母プリティカリーナ、栗東・
池添学厩舎)
半兄に芝中距離を中心に4勝を挙げている
エクレアスパークル(
父ハーツクライ)や、芝マイルを中心に4勝を挙げた
アンタラジー(
父ディープインパクト)などがいる。
本馬は4月30日にノーザンFしがらきから栗東へ入厩、5月12日にゲート試験を合格すると、一旦リフレッシュ放牧へ。7月7日に再入厩してからは、坂路とCWを併用しての追い切りが進められている。7月28日のCW追い切りでは3頭縦列の真ん中に位置、最後は少し遅れたものの、ラスト1Fは12秒前半でまとめている。
鞍上は
福永祐一騎手が予定されている。
【8月7日(土) 新潟ダ1800m】
◆
ヒロシクン(牡、父
ドレフォン、
母エスプリドパリ、栗東・
宮本博厩舎)
祖母は1996年
秋華賞を勝った
ファビラスラフイン(
父Fabulous Dancer)、おじに2012年
阪神大賞典を勝った
ギュスターヴクライ(
父ハーツクライ)がいる血統。本馬は2020年セレクトセール1歳にて、1500万円で落札されている。
3月26日に追分
ファームから栗東へ入厩。4月21日にゲート試験を合格した後、翌週に軽く追い切りを消化してリフレッシュ放牧、そして6月25日にチャンピオンヒルズから再入厩している。
宮本博調教師は「大型馬で
パワーがあるタイプ」ということなので、この条件はぴったり。7月28日の追い切りはレースで騎乗予定の
和田竜二騎手が跨って、坂路4F53.0秒、1F12.0秒をマーク。確実に出走態勢は整っている。
【8月8日(日) 新潟芝2000m】
◆
リブースト(牡、父
ハービンジャー、
母ディオジェーヌ、栗東・
佐々木晶三厩舎)
母は現役時代に芝中距離で3勝を挙げており、祖
母フォーシンズはブランドフォードS、ブルー
ウインドSといった重賞を制している。
本馬は4月23日にノーザンFしがらきから栗東へ入厩し、ゲート試験合格後にリフレッシュ放牧。7月13日に再入厩して、29日のCWでの1週前追い切りでは、古馬1勝クラスに先行して4馬身ほど先着している。時計も6F81秒台と新馬として水準以上の時計をマークしており、レベルの高い動きを見せていることは間違いない。
鞍上は
川田将雅騎手が予定されている。
【8月8日(日) 新潟芝1600m】
◆
アルトシュタット(牡、父
ロードカナロア、
母マルティンスターク、栗東・
安田翔伍厩舎)
半兄に芝で4勝を挙げている
エングレーバー(父
オルフェーヴル)、おじに芝で5勝を挙げた
トップオブツヨシ(
父タヤスツヨシ)がいる血統。
本馬は4月14日にノーザンFしがらきから栗東へ入厩して、ゲート試験合格後にリフレッシュ放牧。7月2日に再入厩しているが「普段は幼いところがあるのに、追い切りのスピードになるとス
トライドが整いやすい、2歳としては珍しいタイプ」と
安田翔伍調教師。
先週は28日にゲートから1F時計を出し、30日にCWで追い切り。2週前追い切りとなる23日の坂路で4F52.8秒、1F12.0秒と速い時計をマークしているが「時計よりもペースに応じてどのくらい動くことができるか確認したかったので、16日の坂路で4F55.1秒で1F12.4秒をマークしたところから、変わらず終いしっかり動けたことに意味がありますね」と同師。
鞍上は
川田将雅騎手が予定されている。
(取材・文:井内利彰)