前走から中3週での
ジャパンCとなる
コントレイル。矢作師は前走後の状態を「思いのほか、疲れがなかったのが何より」と話しています。
「去年の
菊花賞から
ジャパンカップは中4週。あの時とは比べものにならないくらい遥かに回復が速かったので。ひじょうに調整しやすかったですね」
この
ジャパンCがラストランとなりますが、追い切りについても「いつもいいんですが、もったいないくらいいい動き」とのことです。
「また一段、上がった感じがしますし。本当に本格化してきたのかな、というイメージは持っています」
課題といえば、前走の様子からもゲートでしょうか。
「これについては、(狭いところに慣れるために)プールも含めてやれることはすべてやったので。あとはレース前に
コントレイルに『頼むから、おとなしくしてくれ』と頼んでおきます」
次のステージへ進むため、絶頂期での引退となりますね。突然のコ
ロナ禍で、
コントレイルがクラシックを戦う姿は直接見れなかったわけですが、最後のレースで少ないとはいえ、お客様の前で走れるようになったのはホント良かったと思います。
「
コントレイルという馬はあまりに凄い馬で、言葉に表せないですね。よくぞ、うちの厩舎にきてくれた、という想いです。お客様には三冠馬という誇りを持った強さを見ていただきたいですが、まさか引退戦まで入場制限がかかっているとは思わなかったし、もっともっと多くのお客様に見て頂きたかったというのが本音です。泣いても笑っても最後のレース。とにかくベストの状態に仕上げますので、ぜひ
コントレイルの最後のレース、応援してください」
(取材・文:花岡貴子)