日本競馬史上初の快挙だ。アメリカの第51回エクリプス賞授賞式が現地時間10日(日本時間11日)、
カリフォルニア州サンタ
アニタパーク競馬場で行われ、BCフィリー&メアターフ覇者
ラヴズオンリーユー(牝6歳)が最優秀芝牝馬の部門賞に輝いた。
この日、式に出席していた
矢作芳人調教師(60)=栗東=は、名前を呼ばれると感無量の様子。壇上では英語で「ありがとうございます。そして
ラヴズオンリーユーの
ベストパートナーである
マルシュロレーヌにも感謝しないといけない。きょうは日本競馬にとって歴史的な日です」とあいさつ。会場から大きな拍手が沸いた。
エクリプス賞は日本の
JRA賞にあたる年間表彰で、カナダで活躍する
木村和士騎手が19年度の最優秀見習騎手部門に選ばれたが、日本調教馬では史上初の受賞となった。
ラヴズオンリーユーはラストシーズンの21年、クイーンエリザベス2世C、BCフィリー&メアターフ、
香港Cを制し、日本馬史上初となる同一年海外G1・3勝の快挙を達成。
JRA賞・最優秀4歳以上牝馬も獲得していた。
なお、昨年のBCディスタフを制した僚馬
マルシュロレーヌ(牝6歳)も最優秀ダート古馬牝馬の最終候補にノミネートされていたが、惜しくも受賞ならず。しかし、エクリプス賞に先立ち、全米サラブレッド競馬協会が発表した「Moment of the Year(ファンが選ぶ最も記憶に残った瞬間)」に、ラヴズとともに選出された。
提供:デイリースポーツ