「
中京記念・G3」(24日、小倉)
3日の
CBC賞(
テイエムスパーダ)で重賞初騎乗制覇を成し遂げた
今村聖奈騎手(18)=栗東・寺島=が、今週は重賞3勝の古豪
カデナ(牡8歳、栗東・中竹)とのコンビで2つ目の重賞タイトル奪取に挑む。聖奈に対する厩舎関係者の期待は大きく、翌週の
アイビスSD(31日・新潟)には
オヌシナニモノ(牡5歳、栗東・高橋忠)での参戦が決定。可憐でクレバーな18歳が、夏競馬を盛り上げる。
18日に
高知競馬場で行われた「ヤングジョッキーズシリーズ」の
トライアルラウンドは、2鞍に騎乗して6、12着。好結果を出すことができなかった
今村聖奈だが、その表情は実に晴れやかだ。「小回りで馬場傾向が難しかったけど、2Rとも思い通りのレースができたと思います。いい経験になりました」。帰路のわずかな時間には、同期とともに土佐料理を満喫したそう。「カツオやうなぎがおいしかったです。自分の中でちょっとした休みになるし、ご褒美になります。堪能しました」と笑顔がはじけた。
息抜きもつかの間。どしゃ降りとなった19日早朝も精力的に調教に騎乗した。今週のメインレース・
中京記念には、
カデナ陣営から騎乗オ
ファー。「小倉が合うイメージ。(2月の
小倉大賞典で)泉谷さんが乗って3着に来た時もすごくいい脚を使っていましたからね」と末脚に魅力を感じている。20日の最終追い切りに騎乗予定。8歳の古豪とのコンビが非常に楽しみだ。
31日の
アイビスSDには、
オヌシナニモノに騎乗することが決まった。新潟千直は自身2度目。「前回乗った時はスムーズに外に出せず…。私の問題。修正したい」と気を引き締めつつ、「新潟は芝を全部張り替えるので。去年は内を選択した(菅原)明良さん(
バカラクイーン=3着)が頑張っていましたし。そのあたりを踏まえて、陣営のオーダー通りに乗りたいです」とクレバーな一面をのぞかせた。可能性は
ノーリミット。進化し続ける
スーパールーキーから今後も目が離せない。
提供:デイリースポーツ