スマートフォン版へ

【スプリンターズS】故・岡田総帥“夢の結晶”配合 ウインマーベル 産駒初のGI制覇へ

デイリースポーツ
  • 2022年09月26日(月) 06時00分
 「スプリンターズS・G1」(10月2日、中山)

 キーンランドCをステップに、スプリンターズSへ駒を進めてきたウインマーベル。勝ったヴェントヴォーチェの決め手に屈したものの、しぶとく粘って2着を死守した。その戦いを感慨深く見届けたのが、3着ヴァトレニを管理する元ジョッキーの長谷川師だ。

 ウインマーベル母コスモマーベラスは、現役時代に長谷川騎手の手綱で新馬戦を快勝し、萌黄賞もV。「気が強くて活発な馬でした。本音を言えばめっちゃ元気でうるさかった(笑)。担当者もよく蹴られたりしていましたし、大変でした。小気味いいスピードが持ち味でしたね」と懐かしそうに振り返る。

 キーンランドCで目の当たりにした息子の姿に「マーベラスよりも大きいと思いました」と師。父がアイルハヴアナザーで、ウインにとって思い入れのある配合だが、「この血統は母系の強さも出ていると思います。スピードだけではなく、パワーもありますからね」と解説してくれた。

 種牡馬としてのアイルハヴアナザーはとても成功したとは言えないが、その父フラワーアレイは13年マイルCSを制したトーセンラーや、14年天皇賞・秋の覇者スピルバーグの半兄。日本の芝に適応できる下地はあった。

 米国へ売却後、ウインマーベルが産駒初の芝重賞・葵Sを制し、母の父としてキタウイング(父ダノンバラード)が新潟2歳Sを制したのは何とも皮肉だが、米国で“幻の3冠馬”と呼ばれたその能力がどこかで爆発する可能性は秘めている。

 故・岡田繁幸氏が「ポスト・サンデーサイレンス」と期待を込めて購入した経緯を思えば、SS系コスモマーベラスとの配合で産まれたウインマーベルはまさに夢の結晶と言えよう。産駒初のGI制覇で、総帥の夢をかなえるか。はたまた、トレーナーとなった長谷川師がナムラクレアで新たな時代を切り拓くか-。期待したい。(デイリースポーツ・松浦孝司)

提供:デイリースポーツ

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す