「
菊花賞・G1」(23日、阪神)
菊花賞に挑戦した牝馬の成績はいかに-。後輩に頼んで調べてもらうと…95年
ダンスパートナー(5着)、09年
ポルカマズルカ(17着)、19年
メロディーレーン(5着)、そして21年の
ディヴァインラヴ(3着)の4件がヒット。彼は「おぉ、掲示板率75%ですよ!」と少し興味を持ってくれたようだ。
旧友の森崎助手(安達厩舎)が担当している
ジェンヌには、デビュー前から注目してきた。希少な
ディープインパクト産駒というだけで「
サウンドキアラの後釜に」と願っていたのだが、マラソンランナーのような体形の
ジェンヌは、距離を延ばしつつ成績がアップ。父譲りのスリムな体に、奥手の母系がストレートに出た印象だ。
20年1歳セレクトセールで1億4500万円(税抜き)の高値がついたのは、偉大な父はもちろん、
母ユーロシャーリーンの存在が大きい。ピンと来ない方には「16年
ドバイターフで
リアルスティールの2着に突っ込んできた馬」と言えば分かりやすいか。あの時のデットーリの猛追は、日本人にとってかなり脅威となった。
母系から来る
パワーの源は、5代母Dark Finaleまでさかのぼるが、
デインヒル系の父Myboycharlie(07年モルニ賞・仏G1、芝6Fの勝ち馬)との相性が良かったようで、
ユーロシャーリーンは芝の中距離で活躍した。前述の16年
ドバイターフは5歳春の挑戦。娘の
ジェンヌも、これから味が出て来そうだ。
実は前回、オープンの丹頂S(芝2600メートル)に格上挑戦するプランもあったが、ハンデ48キロに乗れる騎手が手配できず、芝2000メートルの自己条件へ。末脚及ばずの4着を見ると、丹頂Sに出ていれば…の思い(個人的な見解です)。スタミナには自信アリ。抽選突破が条件だが、菊の舞台で力走する紅一点の姿を見てみたい。
提供:デイリースポーツ