競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお届けします。
21日中京の
若駒Sは、
マイネルラウレア(牡、宮)が最後方からメンバー最速の上がり3F33秒7の末脚を駆使してV。2番手から抜け出した
ワンダイレクトをゴール前できっちり鼻差かわし、デビュー2連勝を決めました。新馬戦と同様に前半の進みがひと息でヒヤヒヤするレースではあったものの、折り合いの心配がなく、いかにも長丁場が合いそうなタイプ。クラシック戦線での活躍が楽しみな一頭です。
今週の栗東トレセンは降雪の影響で、通常の馬サブロー紙面の取材が難航。このPOGブログの取材も非常に厳しい状況でしたが、何とかひとつ情報を確保できました。来週デビュー予定の注目新馬を取り上げたいと思います。
アニトラ(牝、鮫島、父
ロードカナロア)は厩舎ゆかりの血統馬。
母ソルヴェイグは同じ鮫島厩舎に所属し、16年のフィリーズR、
函館スプリントSを優勝し、
スプリンターズSでも3着。翌年の
ヴィクトリアマイルでは5着に奮闘しました。同馬はその初子になります。
今週の東京新馬戦(芝1600m)に投票したものの、出馬投票頭数が多く除外に。それでも陣営は、除外で延びた場合も想定して調整を進めていたため、その点に関しては心配なさそうです。
デビューに向けての思いを野田助手に聞きました。「毛色(母は栗毛、同馬は黒鹿毛)は違いますが、雰囲気はとても似ています。水準くらいの動きはしていますが、まだ体を使い切れていないところがあり、これから良くなっていきそうです。来週にもうひと追いできるのはプラスだと思います」とコメント。
担当の松浦助手は「祖母(
アスドゥクール)も母も担当していましたので、孫みたいでかわいくて仕方がないですね。母とは体形、トモの形、走り方、顔の雰囲気もよく似ています。母を黒くした感じですね」と感慨深げに話していました。
現時点で母と比べるのはかわいそうですが、成長力があって、これからどんどん良くなっていきそうなタイプ。先々まで注目したい一頭です。デビューは2月5日の中京新馬戦(芝1600m)、東京新馬戦(芝1600m)のどちらかを予定しています。(馬三郎栗東支局・塩手)
提供:デイリースポーツ