毎日新聞 2013年09月13日 地方版
福島第1原発事故の直後に生まれた双葉郡最後の競走馬、葛尾村の篠木牧場(篠木要吉社長)のサラブレッド2頭のうち、未定だった栗毛の名が「カツラオー」に決まった。全村避難が続く故郷の名を背負い、もう一頭の「トライバル」とともに、11月の福島競馬場での新馬戦で初勝利を目指す。
2頭は12日、避難先の茨城県内の牧場から、日本中央競馬会(JRA)美浦トレーニングセンターへ移され、追い切りの特訓を開始した。双葉郡で唯一のサラブレッド牧場だった篠木牧場は帰村を断念し、福島市内に和牛牧場として再建中だ。
カツラオーの名を知った葛尾村の松本允秀村長は「久々にうれしいニュース」とコメント。「村民や被災地みんなの希望の星となって、復興に弾みをつけて」と期待を寄せた。【栗田慎一】
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