競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
25日の
毎日杯は角田河騎乗の5番人気
シーズンリッチ(牡、美浦・久保田)が、直線で馬の間を割って抜け出してV。人馬ともに重賞初制覇を決めた。過去の勝ち馬には
キズナ、
アルアイン、
ブラストワンピース、
シャフリヤールとそうそうたる面々が連なる出世レースでもあり、今後のさらなる活躍が楽しみだ。2着
ノッキングポイント(牡、美浦・木村)はメンバー最速タイの上がり3F35秒0の末脚で追い込むも2着。跳びが大きく、広いコースの方がより持ち味を生かせるタイプ。東京の大舞台でさらにいいパフォーマンスを見せてくれそうだ。
今回は
桜花賞(4月9日・阪神、芝1600m)当日に行われる、
忘れな草賞(阪神、芝2000m)に出走を予定する有力馬3頭の近況をお伝えしたい。3歳牝馬2冠目の
オークス(5月21日・東京、芝2400m)を見据えての大事な一戦になりそうだ。
まずは3月の中京未勝利戦(芝2000m)1着以来になる
トリオンファルマン(牝、笹田)から。全姉に昨年のローズS3着、
秋華賞6着の
エグランタインがいる厩舎ゆかりの良血馬だ。師は「馬体ができてくればもっと良くなると思うけど、前走の馬体重はキープできている。現状でも期待に応えられる競馬ができているし、今の状態でどこまで通用するか楽しみ」と期待を寄せた。
1月の中京新馬戦(芝2000m)1着以来になる
マスクトディーヴァ(牝、辻野)は横山武Jで参戦予定。師は「新馬戦のレース前は、まだトモが緩くて使いながら良くなってきそうと考えていましたが、思った以上のパフォーマンスを見せてくれました。ポテンシャルは高い馬ですね。返し馬で馬場の悪いところを通ったらノメっていたので、レースでは鞍上が少しでもいい所を選びながら走らせてくれました。良馬場ならもっといい走りができそうです」と新馬→オープンの連勝を期待した。
昨年の
アートハウスに続いてのVを目指す中内田厩舎からは
ミッキーツインクル(牝)が参戦。福永助手は「非力なところがありますので、良馬場が理想。2戦目&相手強化でどこまでやれるかですね」とやや慎重ではあるが、牡馬を相手にメンバー最速の上がり3F33秒9の末脚で差し切った内容は素晴らしく、ここでも十分に通用する器と考えている。(馬三郎栗東支局・塩手)
提供:デイリースポーツ