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【宝塚記念】武豊騎手が再三苦杯をなめさせられた、3冠牝馬ジェンティルドンナの子ジェラルディーナと待望の初コンビ

スポーツ報知
  • 2023年06月21日(水) 06時00分
◆第64回宝塚記念・G1(6月25日、阪神競馬場・芝2200メートル)

 第64回宝塚記念・G1(25日、阪神)では、武豊騎手(54)=栗東・フリー=が歴代最多を更新する5勝目を目指す。パートナーはG1・3連敗からの反撃を期すジェラルディーナ。自身も15度の対戦で再三苦杯をなめさせられた3冠牝馬ジェンティルドンナの子と、待望の初コンビとなる。

 9年越しで“夢”がかなう。武豊にとって節目の30回目となる宝塚記念は、ジェラルディーナとの初コンビ。回顧するのは、G1・7勝を挙げた母ジェンティルドンナのことだ。「3冠も取ったし、すごいなって。結局乗ったことないしね。いつもやられてたわ(笑い)」。12年の3冠牝馬とは15回対戦したが、先着したのはわずか2度だった。

 牝馬3冠を異なる2騎手で制した唯一の馬。キャリアを通じて計8騎手が手綱を執ったが、武豊の騎乗はなかった。「そういう(強い)馬にしては結構ジョッキーが替わってたから、1回ぐらいチャンスが欲しかったな」。担当していた日迫厩務員(現平田厩舎)は、実家が隣の幼なじみ。引退式当日、記念に3ショットを撮った思い出もある。相棒の母は、名手がタッグを望んだ一頭だった。

 15日には滞在中の函館から栗東トレセンに「一時帰国」(本人談)し、1週前追い切りにまたがった。CWコースで単走。しっかりと手綱を動かし、6ハロン82秒1―11秒4をマークした。本格化する前は気難しい面があったが、今は解消。「さすがにいい動き。テンションが高いイメージがあったけど、特にマイナスな感覚はない」と上々の感触をつかんだ。

 宝塚記念で歴代最多の4勝を誇るレジェンドだが、意外にも、最後の勝利はディープインパクトの06年まで遡る。「しばらく勝ってないな。あんだけ天皇賞・春とか秋とか勝ってんのに」。その後、今年の大阪杯までにG125勝。しかし春のグランプリは1番人気のメイショウサムソン(08年)、キタサンブラック(17年)で2、9着に敗れている。勝てば、実に17年ぶりの制覇だ。

 3冠牝馬の子への騎乗はこれまで、アパパネの子ラインベック(20年若駒S3着)と、同じジェンティルドンナの子モアナアネラ(19年未勝利戦8着)の2度があるだけ。G1はおろか、重賞騎乗も初めてだ。「強い馬はいるけど、条件的にはいい。実績もあるし、(エリザベス女王杯で)阪神の2200メートルは勝ってますしね」。乗りたかった名牝の娘を、母も果たせなかった春のグランプリ制覇へ導く。(水納 愛美)

 ◆ジェンティルドンナの現役時代 デビュー4戦目の12年チューリップ賞から岩田康とコンビを組み、5戦目の桜花賞を制覇。オークスは岩田康が騎乗停止中だったため川田に乗り替わった。その後再び岩田康に戻り、秋華賞で牝馬3冠を達成。続くジャパンCも制した。翌13年のジャパンCはムーアとの初コンビで史上初の連覇。ムーアとは14年のドバイ・シーマクラシックも勝った。有終の美を飾った14年有馬記念の鞍上は戸崎。通算19戦で8騎手が騎乗。4騎手とのタッグでG1を7勝した。

スポーツ報知

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