阪神競馬場で行われているGIジャパンカップダート(今年は12月1日)が、来年から距離は同じ1800メートルで中京競馬場に舞台を移して実施されることが30日、分かった。ダート競馬の主流は左回り。ここ3年、JCダートに外国馬の出走がないのは、右回りの阪神が舞台という点は否めない。回りが替わることでレースが充実しそうだ。
ジャパンカップダートは招待レースとして2000年に創設され、芝2400メートルのジャパンカップの前日か同日に東京競馬場の2100メートル(02年は中山1800メートル)で行われてきたが、外国馬の出走は少なく、成績も振るわない。優勝したのは03年のフリートストリートダンサーのみで、2着は1度もない。
不振の理由は、レースの舞台があまりにも違いすぎるからだ。ダートの本場・北米の馬場は土が主体なのに対し、日本は砂が中心。1周1600メートルで、直線が300メートル程度の競馬場が多い北米と違って東京のダートは1周が1900メートル近くあり、直線も500メートル程度とスケールに差がある。さらに、ダートは1800メートル〜2000メートルがチャンピオン決定距離で、微妙に長い2100メートルも嫌われた。
08年に開催が1週遅くなって阪神競馬場に舞台が移ると、距離こそ1800メートルになったが、北米にはないも同然の右回りが嫌われ、外国からの関心はますます薄くなった。09年こそベルモントステークスなどGI3勝のサマーバードが米国3冠レースの優勝馬として初めて来日したが、同競馬場での調教中に骨折して出走を断念。10年から昨年までの3年間は外国馬の出走はない。
だが、中京競馬場が昨春、コースが拡張されてリニューアルオープン。ダートではそれまでなかった1800メートルのレースが設けられると、JCダートにふさわしい舞台という意見が聞かれるようになり、JRAは舞台を移すことを決めた。
左回り1周1530メートル、直線410・7メートルでの1800メートル戦なら、北米の関係者が十分に興味を持ちそう。有力馬の来日が期待できる。
外国の有力どころが来ないのは、時期もある気がしますが、コースを左回りに戻したのは好判断だと思います
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