(前略)
トレヴの大差での勝利は、レース前の発汗など、いくつもの問題がありながらも達成されたもので、ティエリ・ジャルネの素晴らしい騎乗によってトレヴはそれらを克服することができた。
主要な比較対象から相対的に検討した結果、トレヴの凱旋門賞の勝利には134のレイティングが与えられる。12カ月前と同様、残念ながら2着に終わったオルフェーヴルは、戦前の評価と同じ130のレイティング。3着のアンテロは126から129に向上。4着のキズナはレース前と同じく126だった。
(中略)
凱旋門賞史上では、リボー(1956年)、シーバード(1965年)、ミルリーフ(1971年)、そしてダンシングブレーヴ(1986年)の140以上のパフォーマンスよりは劣るが、トレヴの134は過去60年余りにおける牝馬の勝ち馬では最大級の栄誉である。これはアレフランス(132、1974年)、スリートロイカ(133、1979年)、そして近年のザルカヴァ(130、2008年)とデインドリーム(132、2011年)を上回るもので、トレヴより高い評価を受けた牝馬は1949年のコロネーション(135)のみである。
トレヴのキャリアは今のところ5戦でしかないが、彼女はすでに牝馬としては競馬史に名を残す偉大な1頭と見なすのに充分な活躍をしている。そしてトレヴが4歳になってさらに鍛えあげることができれば、さらなる高い評価を得られることが期待できる。
(後略)
【補足】
このレイティングは、最も歴史が古い、民間レイティングの権威である、タイムフォームによるものです。レース直後の評価は暫定で、数週間後に確定した数字を出してくるのが通例ではありますが、タイムフォームのハンディキャッパーはトレヴに対し、競馬史上屈指の名牝という最大級の評価を与えました。オルフェーヴルの130は、例年であれば優勝馬に与えられるレベルの評価で、それに対して5馬身差をつけたトレヴのすごさを際立たせています。
ちなみに元ネタでは土日のロンシャンのその他の勝ち馬に対する評価もされていて、フォレ賞のムーンライトクラウドに129の評価を与えています。こちらも名牝レベル。
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