競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
今年のJRA2歳初陣を制したのは
ダノンフェアレディ(牝、橋口)。1番枠から好スタートを決めてハナへ。直線は2番手を追走した2着馬とのたたき合いを制し、1分33秒8の好時計で半馬身差をつけて押し切った。レースを振り返って、師は「いいレースでした。時計も良かったですし、期待通りの勝ちっぷりでした」と満足げ。2着馬が来たら来ただけ伸びる感じで、着差以上に強い内容だった。レース後は放牧へ。「次走は秋以降になると思います。早熟馬が多い血統の印象があり、これからもうひと成長してほしいですね」と今後のさらなる成長、活躍を願っていた。
次週の注目新馬は西園正厩舎の2頭。
ポンペルモ(牡、父
モーリス、
母シトロプシス)は16日の京都5R(芝1600m)を予定。1週前の5日は松山Jを背に、栗東CWで僚馬の
ソリスクラヴィス(2歳新馬)、
マイネルティグレ(3歳1勝クラス)と3頭併せ。内を通った前者に半馬身、外を通った後者に1馬身半遅れたが、長めから追われ、最後までしっかりとした脚取りで6F85秒3-37秒9-11秒3をマークした。師は「前進気勢があって、新馬向きの気性。初戦から楽しみ」と期待を寄せる。
前記
ポンペルモと併せた
ソリスクラヴィス(牡、
父ヘニーヒューズ、
母クラーベセクレタ)は15日の東京6R(ダート1400m)を丸山Jで予定している。1週前のタイムは6F85秒2-37秒9-11秒3。師は「とてもいい動きだった。血統的にもダートの1400mはピッタリだと思う。
ヘニーヒューズ産駒は
タガノビューティー、
サトノギャロス、
ロコポルティと活躍しているし、とても相性がいいからね。大きいところを狙いたい」と力が入っていた。
16日の京都5Rは以下の2頭も有力。
トータルクラリティ(牡、池添、
父バゴ、
母ビットレート)は、栗東CWと坂路を併用して乗り込みを消化。師は「北村友Jが乗った時がとてもいい感じでした。ゲートの出も速く、初戦から楽しみです」と初陣Vを期待する。
リアンティサージュの半弟
ラトラース(牡、父
キズナ、
母ローブティサージュ)は、中内田厩舎の2歳初陣として川田Jで予定している。福永助手は「能力は感じますし、新馬から走れそうな雰囲気ではありますが、少し気の難しいところがあります。その点が実戦に行ってどうかというところですね」と慎重な
ジャッジではあるが、ポテンシャルは高く、初戦から注目したい一頭だ。(馬サブロー栗東支局・塩手)
提供:デイリースポーツ