夏の福島開催は2週目。例年どおり、土日で計4鞍のメイクデビューが組まれている。昨年、2週目(土曜日)の芝1800mでは
エコロヴァルツがデビュー勝ち。同馬は続く
コスモス賞も勝ち、さらにGIの
朝日杯FS2着と2歳戦で活躍した。
同2着の
ルシフェルも次走で勝ち上がり、秋にはリステッドの萩Sを勝っている。今年の出走予定馬にも注目だ。
【7月6日(土) 福島芝1800m】
◆
ウインアレース(牡、父
ウインブライト、
母ウインアルテミス、美浦・
畠山吉宏厩舎)
4歳上の半姉
ウインアグライアは
コスモス賞、
若駒Sを勝っている。2歳上の半姉
ウインレイアーは現2勝。1歳上の半姉
ウインディオーネも2歳の秋に勝ち上がった。東京開催でのデビュー予定をスライドして乗り込みを重ね、先週の追い切りはウッドチップコースで6F84.5-1F11.5の時計をマークしている。
「動きが物足りなかったので、無理せずに予定を延ばしました。毎週、ジョッキーに乗ってもらっているし、ひと追い毎に良くなってきています。もう一段階、上向いてくれば…」と
畠山吉宏調教師。鞍上は
松岡正海騎手が予定されている。
◆
カポレイラ(牝、父
アドマイヤマーズ、
母プリティカポレイ、美浦・
中舘英二厩舎)
母はダートの中距離で3勝。祖母の
タイムフェアレディは
フラワーCを勝っており、叔父に
ウインガナドル(
ラジオNIKKEI賞2着)、いとこに
レジェーロ(
葵S2着)がいる。
「再入厩後も順調に乗り込めている。まずまずの感じで動けているし、カイバの食いやゲートの出も特に問題はない。マイルから中距離ぐらいの条件が良さそうです」と
中舘英二調教師の感触は上々だ。
【7月6日(土) 福島芝1200m・牝馬】
◆
ショウナンバシリス(牝、父
リアルスティール、
母ショウナンアルマー、美浦・
尾関知人厩舎)
3代母の
ロンドンブリッジは
桜花賞2着馬。一族からは
ダイワエルシエーロ、
グレーターロンドン、
キセキ、
ビッグリボンなどの活躍馬が出ている。
「すぐにゲート試験を受かったし、真面目な性格。母系の血統的にもスピードタイプだと思う。日曜日の芝1200mと両にらみ。どちらにするかはメンバーなども見ながら考えます」と
尾関知人調教師。鞍上は
戸崎圭太騎手が予定されている。
◆
ユラジスティック(牝、父
ジャスタウェイ、
母ティックルゴールド、美浦・
嘉藤貴行厩舎)
母は芝の中距離で3勝。叔母に
アンジュデジール(
JBCレディスクラシック)がいる。「小柄な牝馬で仕上がり早。いいスピードがありそうです」と
嘉藤貴行調教師。鞍上は
菅原明良騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)