高知競馬の売り上げが好調だ。4月から11月末までに62億6200万円と、前年同時期の44億7100万円から約4割アップ。インターネットの馬券販売が順調に伸びていることや、日本中央競馬会(JRA)との連携が背景にあり、高知県競馬組合は2000年度以来13年ぶりの年間100億円突破を視野に入れる。「午(うま)年」の14年、さらなる飛躍を目指す。
高知競馬の売り上げは、08年度に38億8100万円にまで落ち込んだ。打開策として09年7月、他の競馬と競合しにくいナイター開催に移行。それに伴ってインターネットでの馬券販売が急増し、売り上げは09年度54億8千万円、10年度60億3300万円、11年度71億4700万円、12年度82億7600万円とV字回復した。
13年度はさらに、JRAとの連携強化が売り上げ増を後押し。まずは昨秋始動のJRAのシステムを使った高知競馬のネット販売が通年化した。今年4月からは、JRAのG?レース馬券を実施日に競馬場で売り始めた。
小松正司事務局長は「JRAの馬券を買いに来て、高知競馬も買う人が日に200〜300人はいる」と話す。ネット販売では手数料を差し引かれるが、競馬場で売れた高知競馬の馬券は全てが“実入り”になる。
これらが重なり、12年度並みと見込んでいた13年度の売り上げは計画を大きく上回りながら推移。例年、「黒船賞」(3月)などの人気レースがある年度末にかけて売り上げが伸びる傾向にあることから、小松局長は「年間売り上げは100億円を超える」と見込む。
JRAの馬券販売によって競馬場に足を運ぶ人も増え、昨年は1日500人ほどだった入場者数が、JRAの販売日は2千人超えも珍しくないという。小松局長は「高知競馬から離れていた人が、JRAを機に再び来場するという話も聞く」と、にぎわいを喜ぶ。
12月31日には大みそかの恒例レース、高知県知事賞が開かれる。小松局長は「競馬場に足を運んでもらい、レースの迫力を目の前で感じてほしい」と話している。
(高知新聞 12月30日)
【補足】
存廃問題がついて回る地方競馬場が多いなか、5年で売上3倍近くまでアップはすごいですね。最近は交流重賞で掲示板に載ることがまああって、レースでも存在感が増している気がします。
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