芝馬チャンピオンのサンシャインフォーエヴァーが、サラブレッドの功労馬牧場・オールドフレンズにて、1月7日の朝死んでいるのが発見された。29歳だった。死因は不明で、特定のための検死が行われる見込みだが、心臓発作に苦しんだ痕跡があるという。
3歳だった1988年にマンノウォーステークスなど芝G1を3勝。ブリーダーズカップ・ターフでは2着に惜敗したが、その年のエクリプス賞最優秀芝馬を受賞した。1989年に引退。通算成績は23戦8勝、総獲得賞金は200万ドル以上。
引退後は馬主であるダービーダンファームで種牡馬入りし、1995年に日本へ輸出された。14世代の産駒で250頭の勝ち馬を出し、総獲得賞金は2000万ドル以上。G1勝ち馬1頭、G3勝ち馬1頭がいる。日本から帰国した2004年11月以降、オールドフレンズで余生を送っていた。
■マイケル・ブローウェン(オールドフレンズ創立者・社長)
サンシャインフォーエヴァーは私のお気に入りの馬でした。日本で繁殖生活を終えた種牡馬を買い戻した最初の1頭で、その後の事業の基礎となりました。彼はとてもフレンドリーとはいえず、誰しもに愛される馬ではありませんでした。しかし、尊敬に値するとても風格のある馬でした。
我々が10年前に行なった日本からの買い戻しは過去に例がなく、日本側が同意した際は身の震える思いがしたものです。あれを例えるなら、ラリー・バード(NBAの名プレイヤー)のように自在に動ける気分とでもいいましょうか。彼がここにきたときから、私は愛情と尊敬をもって彼に接しました。
【補足】
サンシャインフォーエヴァーはブライアンズタイムと同い年の従兄弟で、父が同じで母同士が全姉妹なため、血統的にはほぼ同一です。かつて早田牧場がサンシャインフォーエヴァーを購入しようとして買えず、代わりにブライアンズタイムを購入して成功したことは有名な話です。
アメリカでの種牡馬成績は期待はずれで、ブライアンズタイムの日本での活躍後に輸入されましたが、日本でも振るいませんでした。時期的にファーディナンドの件のあとに引退種牡馬を買い取る先駆けとなった馬としても記憶に留めたいところです。
オールドフレンズの発表
http://www.oldfriendsequine.org/horses/sunshine-forever-30.html
- ネタ元のURL
- http://www.drf.com/news/sunshine-forever-champion-turf-horse-dies-old-friends