15日、中山競馬場で行われた第27回
中山牝馬S(4歳上牝、GIII・芝1800m)は、
横山典弘騎手騎乗の4番人気
キストゥヘヴン(牝6、美浦・
戸田博文厩舎)が、中団追走から直線で内を突いて伸びると、逃げ粘った15番人気
ピンクカメオを1馬身差交わして快勝した。勝ちタイムは1分49秒1(稍重)。さらに1.1/4馬身差の3着には11番人気
ダンスオールナイトが入り、3連単は1,394,370円の大波乱となった。1番人気の
ザレマは好位追走から伸び切れず、4着に敗れている。
勝った
キストゥヘヴンは、
父アドマイヤベガ、母は
JRA1勝の
ロングバージン(
その父ノーザンテースト)。伯母に
ロンググレイス(
エリザベス女王杯)がいる血統。04年HBAオータムセール1歳にて970万円(税抜)で落札されている。
05年12月のデビューから4戦目で初勝利。続く
フラワーC(GIII)で重賞初制覇を飾ると、6番人気で臨んだ
桜花賞も制し、3連勝でGIタイトルを手にした。その後は勝利から遠ざかっていたものの、昨年の
京成杯オータムH(GIII)で
桜花賞以来約2年5か月ぶりの勝利。今回のこのレースを最後に現役を引退する予定となっており、見事ラストランを勝利で飾った。通算成績27戦5勝(うち海外1戦0勝、重賞4勝)。
鞍上の
横山典弘騎手は
中山記念(GII、
カンパニー)、
オーシャンS(GIII、
アーバニティ)、
弥生賞(GII、
ロジユニヴァース)に続く
JRA重賞騎乗機会4連勝を達成。今年に入って6回目、通算では112回目の
JRA重賞制覇となる。また、管理する
戸田博文調教師は
ブレイクランアウトで制した
共同通信杯(GIII)に続く今年の
JRA重賞2勝目で、通算では7勝目となった。
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。