最も多くの賞金を獲得したヨーロッパの競走馬であると同時に、近年で最も知られた国際的に活躍した馬である、シリュスデゼーグルが引退したと関係者が明らかにした。
コリーヌ・バランド−バルブ調教師が手がけたシリュスデゼーグルは600万ポンド以上の賞金を獲得し、ドバイシーマクラシック、チャンピオンステークス、コロネーションカップ、ガネー賞など、3カ国でG1を勝利した。
このような彼のタフネスぶりと息の長い活躍は広く知られ、彼が得意としていたロンシャン競馬場でトレヴを打ち破ったガネー賞など、数々の記憶に残る勝利とともに“ファイティングシリュス”のニックネームを獲得した。
同馬のフェイスブックの投稿では、シリュスデゼーグルが最近の調教で能力を発揮していないと感じたバランド−バルブ師は獣医師に入念な検査をさせたと説明している。
その結果、シリュスデゼーグルにはレース中にトップスピードになった際に損傷しやすくなる、靭帯の石灰化が起こっていることが判明し、関係者の協議の結果、彼は健康ではあるが引退させることを決定した。
シリュスデゼーグルは、母国フランスでは凱旋門賞を含む多くの重賞で出走ができない騙馬でありながら、家族の一員のように接した調教師の全身全霊の献身によって長く現役を全うできた。
しかし、フランスでの不遇はドバイ、香港、日本、イギリス、アイルランドへの遠征につながり、世界の賞金とバランド−バルブ師の誇りと喜びへと変わった。
シリュスデゼーグルの名声と栄光の多くは、昨年のイスパーン賞でアルカジームを破った素晴らしい勝利を含め、8歳から9歳にかけてG1での4勝を加えるなど、そのキャリアの晩年に獲得した。
(中略)
シリュスデゼーグルはG1を7勝し、通算22勝のうち13勝をロンシャン競馬場で獲得した。獲得賞金は617万9490ポンド(約9億円9800万円)。また、2011年にはカルティエ賞最優秀古馬に選出されている。
■コリーヌ・バランド−バルブ調教師
大切な存在でした。彼はとても良い馬だといつも思っていて、馬主や厩舎スタッフにとても満足しています。私は彼を誇りに思っています。戦うことと勝つことを愛する勇敢な馬でした。
(RACING POST.com 3月28日)
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