8日、韓国・釜山キョンナム競馬公園の第9Rで、Mr.PINKこと
内田利雄騎手(49)が騎乗する
アルムダウンジルチュ(牡7、ペク・クァンヨル厩舎)が快勝。同馬は通算19勝目を挙げ、釜山所属馬の最多勝利記録を更新した。
アルムダウンジルチュは2006年のデビュー以来、順調に勝利を重ねるも、2009年の暮れに屈腱炎を発症。幹細胞治療と約1年の休養を経てレースに復帰し、今回の新記録に到達した。通算成績は31戦19勝2着5回。19勝のうち9勝は、内田騎手が騎乗して挙げた勝利。
内田騎手は、2000年に日本におけるサラブレッド系最多勝利記録(43勝)を樹立した
ブライアンズロマン(元宇都宮競馬所属/2001年引退)の主戦を務めた。
ブライアンズロマンは2011年4月に高知の
オリジナルステップ(牡11、
細川忠義厩舎、現在44勝)に塗り替えられるまで、10年間に渡って日本記録を保持していた。2つの国で競走馬の最多勝利記録を樹立するというのは、“さすらいジョッキー”ならではの快挙。
内田利雄騎手のコメント「トップハンデの60.5kgに負けず、
アルムダウンジルチュがやってくれました。宇都宮で
ブライアンズロマンという最多勝利記録を樹立した馬に騎乗させていただき、釜山でも最多勝利記録の馬に騎乗させていただいた。騎手冥利に尽きますね」