「第31回
小倉2歳S・GIII」(芝1200m)は4日、小倉11Rに13頭で争われ、好位を追走した2番人気の
エピセアロームが勝負どころで外からスルスル進出すると、直線半ばで豪快に抜け出して快勝。1分8秒8のタイムで、新種牡馬
ダイワメジャー産駒初の重賞制覇を飾った。直線勝負に賭けた1番人気の
マコトリヴァーサルが猛然と追い込んで1馬身半差の2着。さらに1馬身1/4差の3着には12番人気の伏兵
ハギノコメントが差し込んだ。
過去2戦はマイル。舞台は初めての6F戦だったが「正直、この相手なら負けられないと思っていた。若さを残しながらも、このパフォーマンス。改めて力強さを感じた」と、昨年の
ブラウンワイルドに続く連覇を達成した浜中は心地良い汗をぬぐう。
石坂師は夏の小倉で5勝目となり、リーディングトレーナーを獲得した。
イタリアンレッドで制した
小倉記念を含め、全て浜中とのタッグで挙げたものだ。「目標は
桜花賞だな。また、浜中が乗ってくれればいいけど」と笑顔。「直線では斜めに走っても伸びていたし、能力があるね。体が細いし、今回の千二を忘れてほしいので、ちょっと長く放牧に出すつもり」と今後を見据えた。南国の激戦をあっさりと戦い抜いた素質馬が、来春の仁川を目指してまい進する。
提供:デイリースポーツ