「第31回
新潟2歳S・GIII」(芝1600m)は4日、新潟11Rに18頭で争われ、中団を追走した4番人気の
モンストールが馬場の真ん中から上がり32秒7の脚で一気に抜け出すと、1番人気
ジャスタウェイの追撃を3/4馬身差で振り切り、重賞タイトルを手にした。勝ちタイムはレースレコードの1分33秒8。さらに5馬身離された3着には9番人気の
クイーンアルタミラが入った。
完璧なパフォーマンスに柴田善の表情は緩む。「道中は
リラックスした走りで、仕掛ければいつでも行ける状況。自信を持って追い出した。大事にすればかなりいいところまで行く」と今後の活躍にも太鼓判を押した。
ジョッキー以上に頬を緩めたのは、開業3年目でうれしい重賞初Vとなった尾関師だ。4月の
ブリーズアップセールでホレ込み、管理するに至った思い入れ深い一頭。「西の強い馬が来るから、調教を積まないと勝ち負けできない。馬がへこたれずによく応えてくれた」と中間は意欲的な調教を敢行する攻めの姿勢を貫いた。1〜3番人気を関西馬が占めるなか、東の新鋭トレーナーが意地を見せた。
当面の最大目標は
朝日杯FS(12月18日・中山)。「1回使ってから本番が妥当な線」と師は見通しを語る。今年は東の期待馬が2歳戦線をけん引していく。
提供:デイリースポーツ