アーネストリーは栗東坂路で単走追い。雨をたっぷり含んだ重い馬場状態。上がりを要す馬が大半を占めるなか、馬なりで刻んだ4F53秒9-39秒1-12秒8のタイムは?抜群?と表現していい数字だ。
時計だけじゃない。満足のいく内容に、馬上から降りた佐藤哲が力強くうなずく。「ニュートラルの状態で13秒(1F)を切るぐらいで、と思っていた。身のこなしが良くなっているし、効率のいい走り。
宝塚記念と比べてもそん色ないよ」。軽い捻挫で
札幌記念を自重したが、手綱から伝わる感触は、まるで順調に使っていたかのようだという。
仕上がりの良さに佐々木師も納得の笑みを浮かべる。「“上がりだけは格好良く”って指示した。この時計は速いよね。さすがGI馬の走りをする。格が違うからね。格好はつけてくれるでしょう」。3か月ぶりの実戦にも手応えをつかむ。目指す先は
年度代表馬の座。王者の自信は揺るぎない。
久々を感じさせなかった。
ゲシュタルトは栗東DPで一杯に追われ、6F79秒7-36秒6-11秒2をマーク。予定より遅めとなった1週前とは違って、スムーズな動きを見せた。「先週は気性の悪さが出たが、きょうは気分を損ねないように。うまくできたので大丈夫だと思う」と長浜師は納得の表情。約5か月ぶりにも「体には重厚さが出ていると感じる。馬自体は良くなっている」と春からの変化を感じ取っていた。
提供:デイリースポーツ