12月13日にローレルパーク競馬場で行われたスターターアローワンス競走(3歳以上、クレーミング価格5000ドル以下、ダート8.5ハロン、6頭立て)でRapid Reduxが勝利し、1シーズン19勝の近代アメリカ競馬史上タイ記録と、連勝記録を更新する21連勝を達成した。
Rapid Reduxは単勝1.3倍と断然の1番人気。好スタートから先手を取ると、3馬身差で最後の直線に入る。ゴール前でJ.アコスタ騎手がムチを落とし、3番人気のAwesome Rhythmに詰め寄られたが、1/2馬身差で逃げ切った。さらに5・1/4馬身差の3着に2番人気のNo Brakesが入っている。
1シーズン19勝は伝説の名馬サイテーションがアメリカクラシック三冠を獲得した1948年(20戦19勝)に、Rosebenが1905年(29戦19勝)に達成した記録に並ぶ。Rapid Reduxはこれをシーズン無敗で達成したことになる。また、21連勝は11月21日にRapid Redux自身が達成した近代アメリカ競馬連勝記録を更新するもの。
Rapid Reduxはこれで通算41戦27勝、生涯獲得賞金は351919ドル。管理するウェルズ調教師は馬の体調次第で年末までにさらに出走させる可能性がある一方、来年以降はレースに出走しない可能性があると語っている。
【補足】
サイテーションは史上8頭目のアメリカクラシック三冠馬で、史上初めて獲得賞金100万以上を記録。BloodHorse誌が企画した「20世紀のアメリカ名馬100頭」でマンノウォー、セクレタリアトに次ぐ3位となった、抜群の実績と人気を誇る最強馬級の名馬。Rosebenはその巨体から“The Big Train”の異名を持ち、7ハロンの北米レコードを記録した快速馬でした。弱い相手を選んで勝った記録とはいえ、こういった2頭の名馬の記録に無敗で並んだのは立派です。
スターターアローワンス競走の参加条件はその年と翌年の2年間有効のようで、2010年に「5000ドルの売値でクレーミング競走に出走」したRapid Reduxが現在の条件でスターターアローワンス競走に出走できるのは今年いっぱい。今年はクレーミング競走に出走していないので、来年はスターターアローワンス競走には出られないようです。年内さらに走らせて記録を伸ばそうという理由はそこにあります。
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