音無秀孝厩舎は10月2日に
トラバントが499勝目を挙げて、
JRA通算500勝にあと1勝。そこから約1か月勝ち星がなく、足踏みが続いた状態が続いている。
この期間に1番人気に支持された馬は4頭、上位人気も多数いたが、それでも勝てず、
音無秀孝調教師も開き直り気味。先週まで35勝を挙げている厩舎があと1勝に1ヶ月も要するなんて、本当に勝負の世界は厳しい。
今週は
アルゼンチン共和国杯の
オウケンブルースリや
銀嶺Sの
インペリアルマーチなど「今度こそ」決めてくれそうなラインナップ。今週末に区切りの勝利を決めて、再来週以降の新馬のデビューを迎えたいところ。
その先陣を切ることになるのが、11月13日(日)京都芝2000mを予定している
ヒストリカル。兄には
カンパニー、
レニングラードといった重賞ウイナーが名を連ねる音無厩舎ゆかりの血統。当初は5回京都でのデビュー予定もあったが、トモに疲れが出たということでここまでデビューを待った。「追い切りを重ねるごとに動きが良くなってきたし、初戦は(前開催でデビューした)
クランモンタナよりも動けると思う」と
音無秀孝調教師もデビュー戦から力が入る。なお手綱は
福永祐一騎手が握る予定。
その翌週、11月19日(土)京都芝1600mには安藤勝巳騎手で
テストマッチ、20日(日)京都芝1800mには
サンライズマヌー(鞍上は未定)が控えている。
テストマッチは入厩当初、あまりトーンの上がらなかった素質馬だが「徐々に良くなっているね。ただ
キングカメハメハ産駒にしては幅があるから、距離には限界があるかも」ということで、デビュー戦がマイルになった。[取材:井内利彰]