【坂路/4F51.9秒】
今週の栗東坂路は9日の開門直後に
シルポートが出した4F50.5秒に代表されるように、比較的時計の出やすい馬場。9日に4F51秒を切った馬は3頭しかいなかったものの、4F52秒を切った馬となると40頭強いたので、坂路での持ち時計がない馬でもある程度速い時計を出せる馬場だった。
よって4F換算の馬場差は-0.2秒で観測した。
そんな中でも目立ったのは、9日の坂路、2回目のハロー明けで追い切られた新馬の
クルージンミジーと
ダッチェスドライヴ。
併せ馬を行って、クルージンが追走したが最後まで追いつくことができず遅れたが、その時計は4F51.2秒。ラスト1Fも12.6秒で止まっておらず、この時計は古馬でも出せない時計。前者は11月26日の京都ダート1200m、後者は11月19日の京都ダート1400m(牝)のデビュー戦を予定しているが、新馬としてはトップクラスの攻め時計であることは間違いない。
【CW/5F66.0秒】
先週のCWは標準的な時計の馬場だったが、今週は少し時計の出やすい馬場状態。あまり道中のペースが速いように見えなくても、
ストップウォッチを見ると6F81〜82秒台ばかり。またラスト1Fも13秒台というのは少なく、12秒台でまとめてくる馬がほとんど。
レーヴディソールや
マルセリーナといったジョッキー騎乗のG1馬となれば、6Fが82秒以下でラスト1F11秒台という時計が出ていた。
よって5F換算の馬場差は-0.7秒で観測している。
【DP/5F64.5秒】
基本的に天候によって時計が左右されない馬場ではあるが、雨が降ると下地が締まって時計が出やすくなると見ているが、今週は極端に時計が速くなるということもなかった。
朝イチで追い切った
エリンコートは前の
レディアルバローザを目標にして道中12秒台のラップを刻んだため、6F77.2〜5F61.9秒とかなり速い時計であることは間違いないが、最内を回ったので、位置取りの考慮は必要だろう。
よって5F換算の馬場差は-0.2秒で観測している。
※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。[取材:井内利彰]