「第28回
マイルCS・GI」(芝1600m)は20日、京都11Rに18頭で争われ、好位を追走した5番人気の
エイシンアポロンが直線半ばで先頭に立ち、追いすがる11番人気の
フィフスペトル(2着)を首差振り切ってGI初制覇。勝ちタイムは1分33秒9。さらに1馬身半差の3着には4番人気の外国馬
サプレザが入った。なお、1番人気の
リアルインパクトは5着、2番人気の
リディルは14着に敗れた。
「これだけ雨が降れば、内も外も同じ。外を出すことは考えていなかった」と1年7カ月ぶりにコンビを組んだ池添。
朝日杯FSで2着と悔しさを味わった旧知の仲だ。
4角も手応えは十分だった。「馬場を気にしていなかった。直線はどこをさばこうかと思っていたが、うまくあいてくれた」と進路を真ん中にとった。残り200mを過ぎ、内の
フィフスペトルと馬体を並べてのマッチレース。必死で追う鞍上の気持ちに応えるように首差先着でゴールに飛び込んだ。
管理する松永昌師は騎手時代を通して、うれしい中央GI初制覇だ。今回が転厩3走目。前走の富士Sでタイトルを獲得したが、筋肉痛による長期休養を経験しているだけに
レーザー治療に時間をかけるなど、徹底してケアに努めてきた。「これだけの馬なので当然だね」と笑ったが、「正直良かったな」。念願のGI勝利を静かに喜んだ。この後は岡山の栄進牧場で休養を予定。来年はアジ
アマイルチャレンジ参戦と海外挑戦を見据える。ハイレベルの4歳世代から誕生した新マイル王者。完全復活でさらなる飛躍を遂げる。
提供:デイリースポーツ