【坂路/4F51.9秒】
18日、19日ともに天候には差がなく、馬場状態としては同じような感じだろう。
両日通じての1番時計は18日の
ロードカナロア。4F50.1〜1F11.8秒と全体が速い上にラスト1Fも11秒台となれば、馬場状態が良かったと思われるかも知れないが、こんなに速い時計で
バランスよいラップを踏んだのはこの馬だけ。管理する安田隆行調教師も「無理せずにこの時計を出すんですから、本当にすごいですよね」と舌を巻く。予定されている来週の
シルクロードSへ向けて万全の1週前追い切りとなった。
また19日には来週の
京都牝馬Sを予定している
ショウリュウムーンが単走での追い切り。こちらは4F52.7秒と目立って速い時計ではないものの、ラスト1Fは12.3秒の鋭い伸び。ステッキが入ってから手前を替えての伸びは抜群なだけに、前走以上は間違いない。
上記の解説から、時計の出る馬場状態と思われるかも知れないが、あくまで2頭が絶好調なだけ。調教が行われる時間帯に関係なく、全体的に時計が掛かる馬場状態と見てよい。
よって、18日も19日も先週12日と同じ馬場差『+0.7秒』で観測している。
【CW/5F66.0秒】
坂路同様、18日、19日とも天候に差がないので、馬場状態は同じ。
6F80秒を切るような速い時計をマークする馬は少なかったものの、道中ある程度のペースで飛ばしながら、最後まで脚色がしっかりしている馬が目立った印象。そういった意味では先週より時計が出る馬場かも知れない。
今週の新馬戦が予定されている
シャイニータキオンは
キラウエア(
和布刈特別出走予定)に先行する併せ馬だったが、6F81.6〜1F12.3秒と最後まで脚色が衰えることなく、力強い走りを見せていた。平均的に6F83秒台、5F67秒台ならラスト1F12秒前半は出る馬場。
よって18日、19日とも5F換算の馬場差は先週11日と同じ『0.0秒』(馬場差なし)で観測している。
【DP/5F64.5秒】
ウッドチップ馬場(坂路、CW)の馬場状態が良くなかった先週12日に比べて、今週はCWが多少時計の出る馬場だったので、DPを利用する馬も少し減った。
そんな中、目立った時計で動いたのは19日の
テイエムシバスキー。単走だったが、
和田竜二騎手を背にテンから飛ばして6F74.0秒。ラスト1Fも止まることなく、11.7秒で駆け上がっており、その動きは抜群。休養明けで調教本数がやや少ない印象もあるが、持ち味の先行力を活かせる仕上がりにはあるだろう。
馬場差は18日、19日とも5F換算で先週と同じ『-0.5秒』で観測している。[取材:井内利彰]
※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。