今週で1回中山、1回京都が終了し、新馬戦も終盤。2回京都開幕週では、初日にダート1200m、2日目に芝2000mが行われるが、ここでは出走予定馬と各馬の中間調教を報告したい。
1月28日 京都ダート1200m
タガノバベル(小原伊佐美厩舎)/
池添謙一騎手ティンギー(
松永幹夫厩舎)
ベルラピエル(
中尾秀正厩舎)/
安部幸夫騎手
マルカリョウマ(増本豊厩舎)/
武豊騎手ミルキーウェイ(
清水出美厩舎)
注目は1月18日の坂路で4F52.2秒を出した
タガノバベル。ラスト1Fも13.1秒とバテておらず「乗り手の話ではまだ余力が残っていたとのこと。一杯に追えば、51秒台が出てたんじゃないかな」と小原伊佐美調教師。
マルカリョウマは1月18日のCWで新馬
メイショウインロウを追走して同入。6F81.2秒は調教馬場閉場寸前の荒れた馬場状態を考えれば上々。1月20日にはゲートから出して、スムーズなダッシュを見せている。
ミルキーウェイは普段の調教でテンから行く面を解消できず、芝1600mの予定から方向転換。CWでは常に最初の1Fが11秒台だったので、スタートダッシュはこの馬が一番だろう。前半のリードで最後まで押し切れるかどうかが鍵になりそう。
1月29日 京都芝2000m
サクラヴィクトリー(
羽月友彦厩舎)/
藤岡佑介騎手レッドキングダム(
松永幹夫厩舎)/
四位洋文騎手
ロードアクレイム(
藤原英昭厩舎)/
川田将雅騎手 母が2001年
オークスを制している
ロードアクレイムは調教での動きが抜群。1月18日のCWでは古馬
メイショウクロオビを追走して最後は半馬身ほど先着。6F82.7秒は水準的な時計だが、ラスト1F11.8秒の伸びが目立っている。
サクラヴィクトリーの母は2002年
関東オークスを制し、同年
秋華賞で
ファインモーションの2着の実績を残した馬。1月19日のCWでは古馬
サクラシャイニーに先行し、迫ってくる相手をゴール前で突き放して先着。6F86.0秒と全体時計は遅いが、追われてからラスト1F11.8秒の伸びは上々。ただ「動きはいいんですが、指示通りに動かなかったり、1頭になると気を抜いたりする若さが課題ですね」と
羽月友彦調教師。追われるごとにしっかりした走りが印象的で、来週の最終追い切りでは更に良化しているはず。
レッドキングダムは1月18日の坂路で4F55.4秒。時計は遅いが「併せたワンサイドゲーム(新馬)に遅れてしまいましたが、フットワークの大きな馬で坂路は苦手かも知れません。馬場の悪い時間帯でもあったので、時計や動きはあまり気にしていません。レースに行けば、しっかり走ってくれると思いますよ」と
松永幹夫調教師。最終追い切りはCWで行われるとのこと。(取材:井内利彰)